言えなかった気持ち(黒)5 (ページ32)

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岩｢…へぇー。
明日、目黒に手作りチョコ渡して
告白すんだ。｣

｢……は、はい。｣

…ひーくんにはお世話になったしと
思って明日のことを報告する私。

それに、、、

｢…で、ですね、
LINEでも言ったのですが
ひーくんには話も聞いてもらって
良いアドバイスを頂きまして、
本当にありがとうございました！｣

岩｢いや、別にいいって。
俺もタピオカ買うの付き合って
もらったわけだしさ。｣

｢いや、ほんとに！
つきましてはこれを
お納め頂けたら…｣

岩｢え？チョコ？俺に？｣

私はひーくんに
勢い良く買っていたチョコを
差し出した。

｢は、はい！
なんかこないだジムで話してた時、
チョコ好きでここのお店のやつ
特に好きって言ってましたし、
話も聞いてもらって
タピオカも奢って頂いたし、｣

岩｢いやだからいいんだって！｣

ひーくんが手を振って
いらないからって言う。

｢そ、そんなこと言わずに
貰ってくださいよ！
じゃないと私の気持ちが
収まらないと言いますか…｣

そうそう！
本当にお世話になったわけだし！！

私がそう声を大にして言うと、

岩｢…律儀だね、Aちゃんって。
まぁ、俺、ほんとそこのお店のやつ
好きだし。ありがたく貰っとこうかな。｣

｢いや、別にそんなことはないかと…
は、はい！どうぞ！｣

岩｢…はははっ！ありがと。｣

ひーくんははにかみながらも
そう言って貰ってくれた。

よ、良かったー！！

私がそう思っていると、

岩｢…ま、その勢いで
目黒にもチョコ渡して
告白も頑張れ。｣

ﾎﾟﾝｯ

｢………は、はい。｣

ひーくんがそう言って
私の頭にポンと手を乗せてきた。

岩｢ぷっ！やっぱ、そこは
しおらしくなんのかよ。｣

｢ほ、ほっといて下さいって！！｣

ひーくんがまたクククと笑いながら
笑ってきた。

く、くそぅ！！！

やっぱり私のこと馬鹿にしてる気がする！！

…でも、なんか、ひーくんって
お兄ちゃんに似てて安心するな。

頼れる兄貴って感じがするもんなー。

愛未やさっくん達にも
ひーくんが言ってくれなかったら
2年前の話出来なかっただろうし。

ほんと優しいよな！！

私はいまだ笑っている
ひーくんに怒りながらも
心の中ではそんなことを思って
応援してくれるひーくんに
感謝したのだった。