言えなかった気持ち(黒)5 (ページ30)

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佐｢はははっ！ラウ、ピュアだなー！
でさ、いいんじゃない？
A、ラウにもあげたら！？｣

｢え！？｣

さっくんが笑ってそんなことを言ってくる。

な、なんで！？？

佐｢ほら、オイラらにも
作るんだし、去年も作りすぎちゃって
結局、余って自分で食べたとか
言ってたじゃん♪｣

｢…あ、｣

そういや、そうだったな。

そして、さっき、翔太くんが
言ってたようにニキビが増えた。

私が去年のことを思い出してると、

ラ｢え、そうなの！？
佐久間くん達が貰ってるのは
さっきも言ってたし、
知ってたけど！
じゃあ、いいよね！｣

｢…い、いやー、でもね、ラウくん、｣

ラ｢お願い！Aちゃん♪｣

そう言っておねだりポーズしながら
子犬のような眼差しで
私を見ているラウくん。

…うぅ、その目を向けられると
私は、、

｢…わ、分かった。
美味しくなくてもよろしいなら…｣

と、返事をした。

ラ｢わーい！！ありがと、
Aちゃん♪
楽しみにしてるから！
あ、僕もトイレ行ってくるねー！｣

｢…う、うん。ごゆっくりー。｣

ラウくんはスキップしそうな
勢いでそう言って
スタジオを出て行った。

…断れなかった。

ラウくん、可愛すぎて。

私がそう思って、今更後悔して
項垂れていると、