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ラ｢めめは！？
めめこそ中学生の時ファンクラブ
あったんだし、良い思い出とか
あるんじゃないの！？｣
目｢あ、俺？｣
ラ｢うんうん！｣
ﾄﾞｷｯ
それまでずっと黙って3人の話を
聞いてためぐにラウくんが
目をキラキラさせてそう尋ねた。
ラ、ラウくん！
私もそう思うんだよね！！
中学生の時ファンクラブあった話は
前にさっくんから聞いてたし、
高校生の時も愛未に託すぐらい
女の子がチョコ渡そうとしてたみたいだし、
大学生の時も……
ー男友達みたいだよね。
ｽﾞｷｯ
…うん。あの子達も
渡そうとしてたしな。
あー！！！！
と、というか、やっぱり
聞きたくないのですが！！
で、でも、仕事だしな。
そう思って、私は勇気を出して、
｢…あ、め、目黒さん。
なんかあります？
バレンタインの
い、良い思い出とか！｣
ラウくん同様、めぐにそう聞いた。
目｢……俺は、特にはないです。｣
｢…へ？｣
ラ｢えー！そうなの！？｣
確かに良い思い出とかは
聞きたくはなかったけど
意外だなー。
私もラウくん同様ちょっと
驚きながらも、
｢…そうなんですね。
あ、じゃあ、そろそろ、｣
水川さん達ももうすぐ終わるだろうし、
切り上げた方がいいよね。
そう思って、水川さん達の方を
確認してレコーダーのボタンを
とめて、取材を終わりに
しようかとすると、
ﾎﾞｿｯ
目｢…好きな子から貰えなかったし。｣
｢…え？｣
ラ｢ん？めめ、なんてー？｣
目｢…なんでもない。
じゃあ終わりましょう。｣
｢…あ、は、はい。
4人ともありがとうございました。｣
レコーダーをの録音をとめて、
そう言って
4人に立ち上がって改めて頭を下げると、
目｢…こちらこそ。
A、次の撮影までって
ちょっと時間あるし、今から休憩だったよな？｣
｢…あ、う、うん！そうそう！｣
目｢だよな。
俺、ちょっとトイレ行ってくる。｣
｢あ、う、うん。ごゆっくりー。｣
めぐはそう言ってスタスタと
スタジオから出て行く。
めぐなんか変だったような？
さっき、最後になんか言ったっぽいけど
聞こえなかったし。
私がそう思って
めぐの背中を見つめていると、
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作者名：さつき
| 作成日時：2021年9月23日 16時
