言えなかった気持ち(黒)5 (ページ27)

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｢えっとー、明日はバレンタインですが、
バレンタインの思い出と言えば
なんですか、…｣

………ってえっ！！

私が声には出さずに
自分で言ったことに驚く。

う、嘘！！

これまで恋愛系の質問なかったから
大丈夫だと思って油断してた！！

私がそう言うと、

佐｢あーほんとそうですね！
明日、バレンタインですもんね♪
…うーん、思い出というか、オイラはまぁ、
幼なじみから毎年貰ってるから
嬉しいでやんすね！笑｣

そう言って、さっくんは
チラッと私の方を見て微笑む。

…さっくん、確信犯か。

まぁ、でも私は一昨年からだから
愛未のことって感じだと思うけど。

｢…それは良いですねー。｣

私が白々しくそう言うと、

ラ｢えー！いいな！佐久間くん！
聞いてはいたけどさ！
うーん、僕はあんまり良い思い出ないですね。
クラスの子とあんまり話せないから
今年もあんまり貰えなさそうだし。
岩本くんは？｣

岩｢…あー、俺もこれと言ってはないな。
でも、ラウと一緒の高校生の時は
ダンス部の後輩とかから
結構貰ったな。｣

佐｢さすが照！！モテるねー！！｣

ラ｢ほんとに！想像出来るしね！｣

そうさっくんが言うと、
ひーくんがちょっと照れくさそうに
いや、ふっかの方がモテてたし。
と、頭を触りながら言っている。

へぇー！
ほんとさすがだな！ひーくん！！

でも、ラウくんは意外だったな。
クラスであんまり喋んないのか…
あ、確かに最初、人見知り
激しかったしな。

私がそう思って、うんうん。
と頷きながらメモを取っていると、