言えなかった気持ち(黒)5 (ページ20)

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愛未｢知んないわよ！！
そんなの！！｣

｢え！？｣

京｢…うん、まぁ。
こればっかりは愛未の言う通りかな。｣

佐｢うん！
そんな、心の準備とか
もう充分整ってるって！
2年も想いを秘めてたわけだしさ！｣

いや、なんで！？？

愛未｢そ、さっくんの言う通りだから！
これはもう決定事項よ！決定事項！！｣

｢…ちょ、ちょっと、待って！！
でもね、私、｣

そんな、そそくさと決めないでくれ！
お願いだから！！

私が必死に声をあげていると、

愛未｢いい！？
目黒にチョコ渡して
告白しなかったら、
A、一生私達との食事会
出禁だからね！出禁！！｣

｢えー！？？｣

う、嘘でしょ！？？

私が呆気に取られていると、

京｢……いや、それはやりすぎでしょ。｣

佐｢…う、うん！
愛未、それはさ、ちょっと、｣

愛未｢お兄ちゃん達は黙ってて！！
こんぐらい言わないと
Aと目黒一生このままだって！｣

愛未がきょもくんとさっくんに
そう言っている。

…いや、一生このままって何！？

というか、愛未って、自分も、

｢…愛未もさ、私の事は
あんまり言えないんじゃ、｣

愛未｢は、はぁー！？｣

京｢…それ、僕も言おうと思ってた。｣

佐｢へ？何の話？｣

…そうだよ。
自分もさっくんのこと
好きなのにさ。

私が声を落として
そんなことを言うと、

愛未｢さ、さっくん！
なんでもないから！！
それとこれとは別！！
いい！？とにかく、
明日、仕事終わりチョコ作って
明後日、告白！！以上！！
じゃあまた明日ね！｣

ﾌﾞﾁｯ

｢…え！？？ちょ、ちょっと、
愛未！？？？
き、切られた。｣

……チョコ渡すって言ったまでは
良かったけど。

な、なんで告白まで
一緒にすることになんの！？？？

あー！！！！

だめだ、愛未に相談したら
心落ち着くってそう思ったのに
反対に落ち着かなくなった！！

いやでも、お、落ち着け。自分。

まずは明日、チョコ作んないと
だから……

ちょっと今のうちに
もう夜遅いけど、
隣にある24時間営業の
スーパーに行って
材料買って来なきゃっ！！

私はバタバタして
着替えて家を出たのだった。