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目「…今日はお金受け取ってとか
帰り、送って行かなくていいとか
言わないの?」
そう、私の顔を覗き込んで言うめぐ。
「…え、だ、だって、
めぐ言っても受け取ってくれないし、
帰りも送って行くって絶対に言うから、
だからさ、」
私だってそうしたいけど、
しつこいのかな?と思って…
私がめぐに一生懸命そう言うと、
目「…ははっ!
うん。それでいいよ。
…で、ん。」
「…え?」
めぐは笑ってそう言うと、
今度は手のひらを私に向けて出してきた。
…あ、やっぱり、
お金だよね!
私はそう思って、
「…ご、ごめん!
ちょっと待って、いくらだった?」
目「は?」
「…えっとー、あ!ごめん!めぐ!
私、今日、現金あんまり持ってなかった!
明日でも、」
目「違うわ!ばか!」
「え?なんでそんな怒ってるの?」
私が財布を確認して
現金をあんまり持ってなかったことに
落胆して明日でもいいかと聞こうとすると、
いきなり声を挙げてそう言った。
目「…人の話聞いてないのかよ。
さっき、それでいいって言ったじゃん。」
「いや、そうは言ってたけど、
手出してきたから、そうなのかなって、
…うわっ!え?」
いきなり、めぐが私と手を繋いできた。
な、なんで?
目「…こうしたかったんだけど。」
「…あ、そ、そうだったんだ。」
…なるほど、だから、手を出してきて、
でも、私達、友達だし、
私が下を向いてそんなことを考えていると、
目「……嫌?俺と手繋ぐの。」
めぐが不安そうに
私の目を見てそう聞いてきた。
……私は、
「…ううん。嫌じゃないよ。」
……めぐのことが好きだから。
だから、嫌じゃないに決まってる。
私がドキドキしながらも
めぐの目を見てそう言うと、
目「……良かった。」
めぐがニコッと笑ってそう言った。
「…………う、うん。」
……その笑顔は反則だ。
やっぱり、ドキドキするし。
私は、何とか気持ちを落ち着かせようと
心の中でふぅー。と息を吐いていた。
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作者名:さつき | 作成日時:2021年9月23日 16時