言えなかった気持ち(黒)4 (ページ41)

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岩｢……あいつ、よく作り笑いするんすよね。｣

｢…え？｣

岩｢…こないだ、食事会の時に
Aちゃんが先に走って帰った時
目黒が心配そうにAちゃんのこと
見つめてそう俺に言ってたよ。
今日は特にそうしてるしって。｣

｢…めぐがですか？｣

岩｢…うん。｣

……確かにあの日、
よく作り笑いしてたかも。

スタジオでも、愛未が皆さんの
専属のスタイリストになったって
聞いた時も…

私がこないだのことを思い出してると、

岩｢…だから、本当に単純な理由だったらさ、
そんな作り笑いとか泣きそうになったりとか
しないんじゃないの？｣

｢…………｣

岩｢…で、俺で良かったら
話聞くけど？｣

｢………あ、いや、｣

岩｢…こういうのは
人に話した方が案外早く
解決したりするもんだって。な？
話してみない？｣

ひーくんはちょっとはにかみながらも
私にそう優しく言ってきた。

……優しいんだな。ほんと。

うん。そうだよね。

そう思った私は意を決して、

｢………ありがとうございます。
話長くなるんですけど、良いですか？｣

岩｢…いいよ。｣

さっくん達にも話せなかった
2年前のことやこないだあったことを
ポツリポツリと
ひーくんに話し始めた。