言えなかった気持ち(黒)4 (ページ18)

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目｢……岩本くんと通ってるジム一緒なんだ。｣

｢…あ、う、うん。
ほんと、昨日分かったことなんだけどね。｣

めぐにそう話しかけられる。

も、もう！！
私がジムに通ってること
めぐにはバレたくなかったのに！！

これもあれもさっくんのせいだ！！

と、私がまたさっくんに
怒りを覚えていると、

目｢…それでさっき、岩本くんのこと
探してたとか？｣

｢…え、あ、そうそう！
昨日、トレーニングのこととか
教えてもらって、｣

私がそのお礼を言いたかったことを
言おうとすると、

目｢…こないだの食事会の時も
その話で盛り上がってたの？｣

｢…あ、うん。も、盛り上がってたかは
よく分かんないけど。
でも、よく分かったね。話してた内容。｣

うん、なんで分かったんだ？

私がそう謎に思っていると、

目｢…そう。いや、京本が
Aはジムに通ってるから
その話を岩本くんとしてるんじゃないかって
言ってたからさ。｣

ﾄﾞｷｯ

…あ、そっか。愛未が言ってたのか。
というか、ジム通ってることも
もう、めぐ知ってたのか。

………ていうか、よく良く考えれば
愛未がいるからめぐは行きたいに
決まってるよね。今日の食事会も。

なのに、私、無理しないでいいとか
言おうとして
勘違いしちゃってるし、

そう思って私が下を向いてると、

目｢…A、どうかした？｣

｢…え？｣

顔を上げると、
めぐが私のことを
心配そうに見つめていた。

…ダメだ。そんな、…ただの友達の
私なんかがめぐに心配かけたら。

そう思って、私は、

｢…ううん！なんでもない！｣

一生懸命、笑顔を作ってそう言った。

目｢……A、また、｣

｢……え？｣

私がめぐに聞き返したところで、

水｢Aちゃーん！ちょっと
こっちいい！？｣

｢…あ、はーい！
ごめん、めぐ！私片付け途中だった！
また後からね、じゃあ！｣

目｢あ、うん…。｣

水川さんに呼ばれたので
走ってその場から去った。

……良かった。

あれ以上2人っきりで一緒にいると、

……私は、

そんなことを考えつつ、
今日の食事会も憂鬱になっていた
私だった。