言えなかった気持ち(黒)4 (ページ47)

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ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

…って思ったのはいいけど
やっぱり、連絡なしに来るって
私、非常識だったよね！？

まだ夕方だけど、うーん、でも、
チャイム鳴らしてしまったし……

そう、愛未の家の玄関で
うじうじ悩んでいると、

ｶﾞﾁｬ

京父｢はーい！どなた？
…って、あ！Aちゃん！？久しぶりだね！｣

｢…あ！こんにちは！ご、ご無沙汰してます！｣

出てきたのは愛未達のお父さんで
京本政樹さん。

…おぉ。相変わらず普段から
キラキラオーラが凄いな。

私がそのオーラにやられて
眩しく思っていると、

愛未｢お父さんー？お母さんが
呼んでる……って、A！？
どうしたの！？｣

京｢そうそう、呼んでるよ、母さんが。
…え、A？｣

｢…あ、愛未ときょもくん！｣

おじさんの後ろから愛未ときょもくんが
私を見て驚いている。

今日、きょもくんも仕事休み
だったのかな？

私が呑気にそう思っていると、

京父｢…2人に用事かな？｣

ﾄﾞｷｯ

｢…あ、は、はい。｣

愛未｢…え？それなら、連絡くれれば
良かったのに！｣

京｢………｣

｢…う、うん。ご、ごめんね。愛未。｣

…そうだよね。
連絡してから来れば良かったのに。

私が下を向いてそう思っていると、

愛未｢…あ、いや、別にいいんだけどさ。
でも、なんで、突然、｣

そう、愛未が言いかけた時に、

京母｢お父さんー？
…ん？あ！！Aちゃん！！
久しぶりね！！｣

｢あ、お、お久しぶりです。｣

2人のお母さんかつ
お母さんの友達の陽子さんも
玄関まで出てきた。

京｢ほんとに！
最近、真紀子にも会えてないし、
嬉しいわー♪｣

｢…あ、そういえば
お母さんも久しぶりに会いたいって
こないだ実家帰った時言ってました！｣

真紀子というのは
私のお母さんの名前で
最近、予定がお互いに合わなくて
会えてないみたいで。

京母｢そうよね！
あ、Aちゃん！！
久しぶりにご飯でも食べながら
話でも、｣

｢…あ、えっと、｣

陽子さんがそう言いかけた時に、

京父｢…母さん。
まぁ、それは後からで。｣

京母｢えー？いいじゃない！
久しぶりに！！｣

京父｢…うん。ほら、その前に
Aちゃん、2人に用事…
大事な用事があって来たっぽいからさ。
ね、そうでしょ？Aちゃん。｣