言えなかった気持ち(黒)4 (ページ30)

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ﾊﾟｼｯ

｢…え？あ、真野くん？｣

真｢…Aちゃん、ちょっと待って。｣

｢うん？どうかした？｣

真野くんが私の腕を掴んで
真剣そうな表情をして
そんなことを言う。

真｢…俺、もうちょっと
Aちゃんと一緒に居たい。｣

｢…え、｣

真｢…だからさ、もうちょっとだけ、｣

そう、変わらず真野くんが
真剣そうな表情で何かを言おうとした時、

ﾊﾟｼｯ

目｢…すみません。
その手離してもらっていいですか？｣

｢………へ！？め、めぐ？
なんでここに？｣

いきなり、また私の腕を掴まれたかと思うと
そこには何やら肩で息をしている
めぐがいた。

…ほんと、な、なんで！？

真｢…あ！あの時の！
というか、なんか見たことあるような、｣

｢…あ、｣

や、やばい！！！！

めぐというか、
さっくん達もだけど
幼なじみとか友達以前に
今、大人気のアイドルグループだった！！

私はそう思って誰かにこんなところ
見られるとまずいと感じて、

｢ご、ごめん！！
真野くん！！
私、今日は見たいテレビがあるから
これで失礼します！
め、めぐも行くよ！｣

目｢…あ、おいっ！｣

真｢…え！？Aちゃん！？｣

そう言って、めぐを引っ張って
急いで改札を通って
ちょうど来た電車に乗り込んだのだった。