言えなかった気持ち(黒)3 (ページ50)

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……あっ！！！！

お金、結局受け取ってもらってない！！
きょもくんに！！

私はそう思って既に外に出て
さっくんと愛未と談笑している
きょもくんに、

｢…きょ、きょもくん！！
やっぱりこれだけもらって！！｣

そう言ってきょもくんに
お金を差し出すと、

愛未｢…いや、だからさ、あんた
食い下がるの恥ずかしいからやめなって。｣

佐｢にゃはは！いやいや！
愛未もオイラが出した時同じこと
してたじゃん！｣

愛未｢…あ、｣

京｢そうそう。
で、ほんとにいいから。A。｣

｢で、でもさ、｣

私が納得いかないでいると、

ｺｿｯ

京｢さっき言った記念忘れたの？｣

｢……い、いや忘れてないけどさ、｣

京｢…うん。ま、だからいいって。
さ、帰ろう。｣

きょもくんが優しく私にそう言って
頭の上にポンと手を乗せた。

｢……あ、う、うん。
ありがとう。きょもくん。｣

…ほんと色んな意味でありがとうだな。

京｢…どういたしまして。｣

きょもくんに強く心の中で
またお礼を言いながら
先に歩いているさっくんと愛未を
きょもくんと2人で追いかけた。

………3人にめぐへの気持ちを言える日なんて
来るのだろうか？

私は帰ってから1人、
創刊された雑誌のめぐを見ながら思っていた。