言えなかった気持ち(黒)3 (ページ44)

今日:16 hit、昨日:43 hit、合計:146,795 hit

143 ページ44

あの後、少しぎこちないながらも
連絡とってない間のことを
少しずつ話してたんだけど…

｢め、めぐ！やっぱりいいって！！
私、1人で帰れるから！｣

目｢だからさっきから言ってるだろ。
そういうことじゃないって。｣

｢そんなにまだ暗くないし、大丈夫だって！｣

…と、大学のときみたく
家まで送って行くと言って聞かないめぐ。

いや、ほんともう私、24歳だし！
そんな心配しなくてもさ！

私がそう思ってまためぐに
お断りを入れようとすると、

目｢あー！相変わらずめんどくさい奴！｣

｢な、何それ！？｣

めぐがいきなり声大きくそう言った。

目｢そのまんまの意味だわ、このばか。
…俺が心配なんだって。
Aに何かあったらって。｣

｢……え、｣

めぐが首を抑えながら
私の目を見てそう言う。

目｢…いちいち言わせんなよ。
もういいから帰るぞ。｣

｢…あ、う、うん。｣

めぐはそう言うとスタスタとまた
前を歩き出した。

……友達にそんなこと
言わないで欲しい。

めぐは優しさで言ってるって
分かってるけど私は、、

そんな複雑な感情になりながらも
めぐの後ろを必死に歩いた。