言えなかった気持ち(黒)3 (ページ32)

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個室に着くと、日高さんや水川さんも
もう来ていて、翔太くんや舘さんと
話していて、私は私で
さっくんの隣に座ったのは
良かったものの、

ラ｢へぇー！Aちゃんって、
そんなバレー上手かったんだ！｣

佐｢そうそう！
中高バレーの強豪校のキャプテンやっててさ！
ね、A！｣

｢……あ、いや、別にそんな
上手くはなかったんだけどね、うん。｣

ラ｢えー！でも、足も速いし、
益々Aちゃんのこと尊敬するなー♪｣

｢…い、いやー、｣

佐｢うんうん♪
ラウ、分かってるじゃん！！
そうそう！Aは昔から
ほんと凄いんだよ！｣

……なんでこんなことに。

さっきからさっくんとラウくんに
挟まれて、ラウくんが私に色々と
聞いてくるのを何故かさっくんが
答えるという謎の現象が起こっている。

めぐの隣を回避…愛未とめぐが
無事隣同士に座れたのはいいものの、

ラウくんの隣とも思わなかったな…

…というか、私、さっくんと漫画の話が
したいって言ったような。

まぁ、ラウくんって
弟みたいで可愛いから
悪い気は正直しないけど、

きょ、距離がなー、
やっぱり近いんだよなー。

でも、かといってさっくんの方に
近寄るのも例え幼なじみとはいえ、
さっくんもそんないい気しないだろうし。

私がそんなことをいまだに
きゃっきゃっしながら私のことを
話している2人に挟まれながら
思っていると、