言えなかった気持ち(黒)3 (ページ22)

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目｢…俺は好きなタイプとかはなくて
好きになった子がタイプです。｣

めぐはそう言うと、
私の方をチラッと見て、
私もめぐの方を見ていたので
ばっちりと目が合ってしまった。

っ！！！！！

や、やばい！！！

い、いやでもバレてはないよね？

う、うん。うん。

私、あの頃と違って髪もセミロングぐらいで
長くなったし、メガネもかけてるし、
そう、それに決定的なのが
偽名使わせてもらってるしね！

そう、私が謎の自信を持っていると、

向｢なんか、めめらしいな！｣

ラ｢うん、僕もそう思う！｣

目｢…そう？｣

水｢ほんとですね！
あ、じゃあこれで取材は終わりです！
ありがとうございました！
お疲れ様です！｣

｢｢ありがとうございました！｣｣

そう言って皆さんはお礼を言って
席を立ち上がって、

終わったー！などと伸びをしている。

皆さん、お疲れだよなー。

日｢私達も早いとこ片付けしましょうか！｣

｢…あ、はい！そうですね！｣

そう日高さんに声を掛けられて
尚且つめぐから念の為一定の距離を
保とうとその場から動こうとすると、

ﾊﾟｼｯ

｢…あ、｣

ラ｢山本さん♪仕事終わったんで
今度こそ下の名前と連絡先
聞いても良いですか！？｣

と、またキラキラしたおめめで
そう聞いてくるラウールさん。

し、しまった！！！！

ど、どうしよう。

｢…い、いやー、ラウールさん。
私、片付けがあってですね、｣

うん、これなら
ラウールさんも分かってくれるはず。

ラウールさんもさっきまで
仕事してたしね！

私がそう言ってラウールさんから
離れようとすると、

日｢はははっ！
いいよ、いいよ！
それ終わってからで！片付けは！
ラウールさん、うちの山本で
良ければ何なりと色々聞いて
もらっていいんで！｣

｢…え、ひ、日高さん！？｣

ラ｢わーい♪ありがとうございます！
日高さん！｣

日高さんは笑いながら
そう言って水川さんの元に
歩いて行く。

…嘘だ。逃げ道がなくなった。