言えなかった気持ち(黒)2 (ページ6)

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食事会の帰りに
めぐが私の家まで送って行くのも
定番になっていて、

｢めぐ！やっぱさ、今日はいいよ！
めぐは特に卒論に
仕事にで疲れてるだろうし…｣

そうそう。
絶対に疲れてるだろうし……

私がそう思ってめぐに言うと、

目｢相変わらず、しつこい奴。｣

｢いや、だ、だってさー！｣

目｢…俺が心配だから送るだけだし。｣

｢…え、｣

目｢……とにかく、黙って
送られてろ、ばか。｣

｢……あ、う、うん。｣

目｢素直でよろしい。｣

めぐはそう言って私を見て笑った。

…めぐこそ相変わらず優しいんじゃん。

私がそんなことを考えていると、

目｢そういやさ、ん？どうかした？｣

｢…え！？い、いや別に！
で、なんだっけ？｣

私は慌てて手を振った。

目｢そう？あ、いや、Aが
内定貰った会社って
出版社だったっけ？｣

｢…あ、うん！部署とかは
まだ入社してみないと分かんないけど
漫画誌のところ希望なんだよねー！｣

そう。
私は前から憧れだった
出版社に無事内定を頂き、
春から晴れて社会人になる。

部署は漫画誌のところになれるよう
願っとこう。

私がそんなことをぼんやり
考えていると、

目｢…そう。そこってアイドル誌とかも
出版してたりするの？｣

｢え？あー確かなかったかな。｣

アイドル誌って言ったら
よくめぐやさっくん達が載ってる
Myojo？とかのことだよね。

目｢…そうなんだ。｣

｢あ、うん。でも、なんで？｣

目｢……いや、まぁあったら
もしかしたら一緒に仕事できたり
するのかなーって思って、｣

｢…え？｣

めぐがまた首を抑えながらそんなことを言う。

…あ、そっか！

確かに一緒に仕事できたら
私も嬉しいかも！！

私はそう思って、

｢そうだね！アイドル誌は出版してなそう
だけどいつか一緒に仕事できたらいいよね！｣

と、私は笑ってめぐに言った。

目｢……うん。ちょっと今、
こっち見ないでくんない？｣

｢へ？なんで？｣

目｢…なんでも。｣

｢？？分かった。｣

めぐが顔をプイっと背けながら
そんなことを言った。