言えなかった気持ち(黒)2 (ページ36)

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愛未｢…やっぱ、話してくれないか。｣

京｢愛未ー？ちょっと…ん？どうかした？｣

愛未｢…あ、お兄ちゃん。
いや、今、Aと電話してたんだけど、
なんか今度Aが新しく異動した
ファッション誌でSnowManの
取材するらしくて、｣

京｢え、そうなの？｣

愛未｢…うん。でも、お兄ちゃんには
言っていいけどさっくんには
言わないでって。｣

京｢…なるほどね。……目黒か。｣

愛未｢……うん、でさ、やっぱり
なんかあったんじゃないの？って
聞こうとしたら慌てて電話切られて、｣

京｢…そう。｣

愛未｢…あれからさ、ちょうど2年も
経つわけだし、そろそろ話してくれても
いいのに。｣

京｢……まぁね。
目黒も俺に会う度にA元気ですか？
とか聞いてくるしね。｣

愛未｢…そうだよね。はぁー。｣

京｢…でも、今回のことがきっかけに
なると俺は思うからもうちょっと
待ってみよう。｣

愛未｢…うん。分かった。｣

京｢…てか、普通にさっくんに
バレるでしょ？｣

愛未｢あ、うん。｣

京｢…まぁ、Aのことだから
変な企みしてそうだけど。｣

2人がそんなことを話してるなんて
知らなかった私は、

…うん。絶対にこれで
さっくんにバレないぞ！

そう思って、来週の取材の準備も
着々と進めていた。