言えなかった気持ち(黒)2 (ページ13)

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目｢……俺にはくれないの？｣

｢へ？｣

目｢………俺もAからの
チョコ欲しいんだけど。｣

めぐがまた私の目をじっと見ながら
頬杖つきながらそう言う。

｢…え、あ、で、でも
うまく作れるか分かんないし、｣

…そう。
渡すって愛未に言ったけど
上手く作れなさそうだしなー。

目｢…でも、佐久間くん達には
あげるんでしょ？｣

｢う、うん。その予定ではあるけど…
でもさ、ほら、めぐは
大学の女の子達からたくさん貰う
だろうし、私なんかから貰わなくても、｣

…うん。
去年も凄かったっぽいしな。

私がまた自己嫌悪に陥りながら
そう思っていると、

目｢…そんなん関係ない。
俺はAからのチョコが
欲しいんだって。｣

｢…え、｣

目｢…だから、期待して待ってる。｣

めぐがそう言って笑った。

……そんな風に言われると、

｢…う、うん。分かった。｣

…そう返事するしかないじゃん。

目｢…良かった。
あ、俺あんまり甘くないのが
好みだからよろしく。｣

｢…へ！？が、頑張るけど…｣

そんな初めて作るのに
甘さとか分かんない…

私がそう思ってちょっと
頭を触りながら声が小さくなりながら言うと、

ﾎﾞｿｯ

目｢…ま、Aから貰えるなら
どんなのでも嬉しいけど。｣

｢え？なんか言った？｣

目｢…いや、なんでもない。
楽しみにしてる。｣

｢…あ、う、うん！｣

めぐがもう一度笑ってそう言ったので
私はちょっぴり嬉しくなって
勢いよく返事をしたので
まためぐは声大きいしとケタケタ笑っていた。

うん！
頑張るぞ！私！！

甘さ控えめね、よしよし！

と、愛未と一緒に作るし
なんとかなるだろうと思った私だった。