ドリームアゲイン(黒)番外編 (ページ21)

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…どうすっかな。

俺は自販機を見つめながら
段々と無くなっていく物を
どうしようかと考えていた。

…まぁ、シャーペンとか消しゴムとか
水筒もまぁいいけど。

サッカーシューズはなー…

あれは、返して欲しいんだけどな。

そう思って、自販機から
お茶を取り出していると、

ﾀﾀｯ

花那｢あ！蓮くんいた！！｣

向｢ほんまや！
教室おらん思ったら！｣

目｢…え、深澤と康二？
てか、なんで高等部にいんの？
深澤。｣

2人が急いで俺の元に走ってきた。

…うん、なんでだ？

俺が不思議そうな顔をしていると、

花那｢それはこっちのセリフ！
なんで、教室に居ないの！？
蓮くん！｣

目｢は？あ、いや、水筒忘れたから
自販機にお茶買いに来てて…｣

向｢…それ。水筒忘れたんやなくて
ないの間違いやろ？｣

目｢…え、なんで？｣

…康二が心配そうに俺を見て言った。

なんで分かって、、

花那｢…こないだ、高等部の
サッカー部に私が行った時、
蓮くんがサッカーシューズ
忘れたって言ってたの変だと思ったからさ、
キャプテンに聞いたら
蓮くんの身の回りの物がなくなってるって
他の部員から聞いたって言うからさ。｣

目｢…あ、｣

…そう言えば、サッカーシューズ
貸してもらった友達に
話したんだった。

向｢…なんで、俺らに言わへんかってん？｣

目｢……いや、まぁ心配かけたく
なかったし、
疑いたくもなかったしさ、｣

…そうそう。
違うかもしれないしな。

花那｢…いや、確実に蓮くんの
ファンクラブの人の仕業だから。｣

目｢え？なんでそう言いきれるわけ？｣

向｢あ、それはさっき俺も
聞いて思った。｣

えらく自信持って言うけど、深澤。

俺も康二も不思議そうに
深澤を見る。

花那｢…はぁー。女のこと分かってないわー。
Aにはお兄ちゃんとめめに
心配かけたくないから黙っててって
言われてたんだけど、｣

目｢…うん？｣

向｢おん？｣

花那｢…ちょっと前に
A、蓮くんのファンクラブの人に
呼び出しされてさ。｣

目｢は？｣

向｢え！？｣

…呼び出しって。

花那｢…それで、その時ちょっと
過激な感じの方達だったし、
多分じゃなくて絶対今回もそうだと
思うんだけど、｣

向｢そうなん！？
てか、A、その時大丈夫やったん？｣

目｢俺もそこ気になる。｣