ドリームアゲイン(黒)番外編 (ページ3)

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あ、おった！！

そこにはトイレを出て
何やらキョロキョロとしている
Aちゃんがおった。

…祥子さんの言った通りやったな。

俺はそう思いながら
Aちゃんに声をかけた。

向｢おーい！Aちゃん！｣

ﾋﾞｸｯ

｢…あ、｣

向｢良かった、おって！
迷っとったんちゃう？
ここ、広いしさ、｣

｢…大丈夫。｣

向｢…え、でも、｣

｢…1人で戻れるから。｣

そう言って反対方向に
歩いて行くAちゃん。

…いや、全然大丈夫ちゃうやん。

向｢ま、待ってや！
反対方向やで！そっち！｣

｢…え、｣

向｢はははっ！
な？兄ちゃんと一緒に戻ろう、｣

そう言って、俺がAちゃんの
手を繋ごうとした時、

ﾊﾟｼｯ

向｢…え？｣

｢…1人で戻れるから。｣

またそう言ってスタスタと
また歩いて行くAちゃん。

…手弾かれたな。

なんやショックやな。

でも、俺の手弾いた時、
Aちゃん、一瞬、やってしまったって
いう顔してたような…

俺はそう思いながらも
おとん達のところに戻って行った。