ドリームアゲイン(黒)番外編 (ページ15)

今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:52,845 hit

・ページ15

中学生の時からこの4人で
帰ることが多くて、
まぁ、部活ある時はそれぞれ
別に帰ったりもしてたんだけど。

部活ない日は大概一緒に帰っていて、

いつからか康二と深澤。
俺とAって感じで
話して帰ることが多いんだよな。

前でふっかさんの話を
している2人を見ながらそう思っていると、

｢…めめ、めめ！｣

目｢…あ、何？A。｣

｢…私の話聞いてた？｣

目｢…ごめん。何だっけ？｣

｢…あ、部活、相変わらず
楽しいよ。って話。｣

目｢…そう。良かったな。｣

｢…うん。
ご、ごめんね。めめ。
私ばっかり一方的に話しちゃって。｣

目｢…いや、全然、俺こそ｣

気づいたら俺はぼーっとしてて、
Aの話を聞いていなかったみたいで。

…俺が悪かったのに
Aが謝ってるし。

Aが申し訳なさそうな顔していて、
俺こそもう一度謝ろうとそう
思ったところで、

向｢あ、じゃあ！2人とも！
俺、花那ちゃん送って行くわ！｣

目｢…あぁ。｣

｢…うん。またね、花那。｣

花那｢うん。またね、2人とも。｣

向｢めめ、Aのこと
よろしくなー！｣

目｢…分かった。｣

そう言って2人はまた
何やら楽しそうに話して
帰って行く。

…康二もふっかさんに頼まれてるとは
いえ、毎回律儀に深澤のこと
送って行くところが優しいっていうか
なんというか。

あ、というか、話の途中で、

目｢…A、俺こそごめんな。｣

｢…え？｣

目｢話、ちゃんと聞いてなくてさ。
…今度は話ちゃんと聞くから、
もう1回話してもらってもいい？｣

｢…あ、うん！｣

Aは俺がそう言うと
さっきの顔が嘘のように
楽しそうに部活の話をし始めた。

…良かった。

Aが笑ってないと
なんか落ち着かないんだよな。

Aの笑った顔を横から見て
そう思った。