ドリームアゲイン(黒)番外編 (ページ13)

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ー高校1年生。

ﾄﾞｻﾄﾞｻｯ

目｢…またか。｣

また下駄箱に大量の手紙が入っている。

…まぁ有難い話なんだけど、
直接言って欲しいというか。

名前書いてないのもあるしな。

高校に入ってからよく分かんないけど
俺はモテていたらしく、
毎日、下駄箱に大量の手紙が入っていた。

…うーん、ほんとどうしたら
いいんだろうな。

手紙を拾い上げながら
そう俺は思っていた。

向｢あ、めめ！
今日、部活休みよな！？
Aと俺と一緒に帰ろう
花那ちゃんも多分待ってるやろうし…
って、すごいな！
全部、それ女の子からの手紙！？｣

目｢あ、康二。
…うん、多分。｣

向｢さすがファンクラブあるやつは
ちゃうな！｣

目｢…ファンクラブ？何それ？｣

向｢え！知らへんかったの！？
めめ、中学生の時から
女子達が作ってる
めめのファンクラブあったやん！｣

目｢…いや、知らないけど。｣

向｢…気づいてなかったんや。
まぁ、でも、高校なって
外部受験の子も来てめめのこと
知らへんかった子もおるから
尚更増えたんちゃう？
めめのファンの子が！｣

目｢…そう？｣

康二がめめ、いまいちピンと来てへんなー！
と言いながら門まで歩いて行く。

……中学生の時も確かに
告白とかされたりしたけど、
俺は自分が好きじゃない人と
付き合えないし、
付き合おうと思わないしな。

そう思って、康二の後ろを
ゆっくりと着いて行く。