ドリームアゲイン(黒)番外編 (ページ12)

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妹じゃないページ12

目黒side

阿部ちゃんからたまには
お昼、外のベンチで食べない？と言われ、
外でお昼を食べ始めたのは
いいものの、あ、ていうか、Aと
どうやってくっついたか
詳しく聞きたいんだけど！
と阿部ちゃんに目をキラキラさせながら
言われたので渋々話すことになったんだけど…

阿｢…ぷっ！はははっ！
嘘じゃん！A、めめが
康二のこと好きとか勘違いしたの？笑｣

目｢…まぁ、そうっすね。
てか、阿部ちゃん笑いすぎっすから。｣

阿｢いや、笑うでしょ？これは！
はははっ！どんだけ、鈍感なの。｣

そう言ってお腹痛いって言って
またひーひー笑っている阿部ちゃん。

…そんな、笑わなくたってさ。

確かにあいつ、まじで鈍感すぎる。

俺がキスして好きって言ったのに、
嘘！とか言うし。

俺はいまだ笑っている目の前にいる
阿部ちゃんを見ながらそう思った。

阿｢まぁさ、それほどAも
めめが自分のこと女の子として
好きなんて考えてなかったんじゃない？｣

目｢…そうかもですけど、
俺はあいつのこと女の子として
好きだって自覚してから
ずっと特別扱いだったのに。｣

…そう、あの時からずっと。

阿｢へぇー♪いつから？いつから！？
あ、あのめめがイルミネーション
病院の屋上に飾りつけしたって時から？｣

目｢…いや、あの時はまだ
妹みたいって思ってて、
まぁ特別だったっては後から気づいて、
…てか、阿部ちゃんなんで
そんな楽しそうなんすか？｣

…さっき同様、めっちゃキラキラしてるし。

阿｢えー、だってさ！
めめから詳しく聞いたこと
なかったからさ！
まぁ、Aのこと好きなのは他の皆も
分かってたけどさ！｣

目｢…そうっすか。｣

…俺、そんなに顔に出る方じゃ
ないのに皆、分かってたって、
Aじゃないけど
恥ずかしいんだけど。

阿｢…で、どうなの！？｣

目｢…あぁ、はい。
Aが中学生の時の話なんすけど、｣

阿｢うんうん！｣

阿部ちゃんがまた楽しそうに
俺の話に相槌を打っている。

…ほんと、楽しそうだな。

まぁ、いいけどさ。

俺は昔のことをゆっくりと
思い出しながら阿部ちゃんに
話し始めた。