ドリームアゲイン(黒)2 (ページ38)

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深｢何？どったの？A。｣

花那｢…はぁー。別に。｣

向｢あ！ふっかさん！おった！
出前、持ってきたで！｣

深｢なんだそれ？
あ！康二！ありがとうな！｣

花那｢あ、康二くん、
また来たんだ。｣

向｢いえいえ、こちらこそありがとな！
またって、花那ちゃんも
冷たいな、ほんまに！
…ん？あ、あの女の人って
めめの大学の同級生の人やん！｣

深｢え、康二なんで知ってんの？｣

向｢いや、1回、めめと
帰り一緒に帰ってる見てな、
綺麗な人やなーって、
思ってたんよな！
…そういや、Aもそう言ってな、｣

花那｢…あ、なるほど。｣

深｢ん？何が？｣

向｢…うーん、A、そういや
大丈夫？
めめとちゃんと話せた？｣

花那｢…明日、話すって
言ってたけどね。
…どうかな？｣

向｢…そうなんや。｣

深｢いや、2人とも
何の話、｣

花那｢大丈夫。お兄ちゃんには
関係ないというか、
早く戻ったら？
看護師さん呼んでるよ。｣

深｢は！？なんだよ、それ！
…あ、すみません。
今、行きます！｣

ﾀﾀｯ

向｢ははっ！
相変わらずやなー！
花那ちゃんとふっかさんは！｣

花那｢そう？
お兄ちゃんも少しは康二くんみたいに
気が回るといいんだけどね。｣

向｢そんなことないと思うけどな。
まぁ、とりあえず、出前は
ふっかさんの机に置いとくか！
あ、じゃあ、花那ちゃん、
ごめんやけど、Aのこと
よろしく頼むな！｣

花那｢うん。分かった。
出前もありがとね、康二くん。
…はぁー。大丈夫かな？A。｣

阿｢…何？なんかあった？｣

花那｢……あ、阿部先生。
別になんでもないですよ。｣

阿｢…そう。
というか、俺さ、花那に
ずっと聞きたいことあって、｣

花那｢…私はないですから。
じゃあ、私、戻るので。｣

阿｢…あ、花那！｣

…明日、めめとちゃんと
話せる自信無くなって来たな。

私は仕事が終わって家に帰ってからも
彼女さんと楽しそうに話す
めめの顔が頭から離れず、
そう考えていた。