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目｢…ラウと何、話してたの？｣
｢…え？い、いや別になんでもないです。｣
めめが私の向かい側の席に
座ってそう言ってきた。
…めめが昨日、ああ言ったこと
なんでかラウが教えてくれようと
したなんて言えないしな。
私がしどろもどろで
そう答えると、
目｢…ふーん。
てか、なんでまた敬語と呼び方
戻ってんの？｣
｢え、だって、ここ、職場だし、
花那も皆のこと先生呼びで
敬語だし、｣
そうそう。
プライベートでは花那も
タメ口で呼び方もくんづけとか
だけどさ。皆のこと。
…あ、でも、阿部ちゃん先生のことは
阿部先生ってプライベートでも
呼ぶような、
私がそう不思議に思っていると、
目｢…別に、普段通りに呼べば
いいんじゃないの？職場でも。
深澤は多分、周りの目気にしてんじゃない？
多分、色んな人に見られてるだろうし。｣
｢…で、でもさ。
あ、確かに。｣
そうか。
花那も一応、ここの病院の娘だし、
目が気になるのかもな。
本人、クールだしあんまり
気にしてないように見えるけど。
…と、というか、私こそ
めめ、こないだ来たばっかりだけど、
もう、モテてるみたいだし、
私がめめ呼びでタメ口するのは
周りの目が気になるのですが、
そう思って、私が下を向いてると、
目｢…いいから。
俺が嫌なんだって。
お前と距離感じて。｣
｢…え？｣
目｢…せっかく、同じ病院で
働いてんだしさ。
な？普段通りでいいって。｣
めめがそう言いながら
私の頭をポンと触った。
…だから、ずるいんだって。
｢…う、うん。分かった。｣
……そう言うしかないじゃん。
めめのばか。
私はまたドキドキして
下を向いていた。
目｢…良かった。
で、お前、さっき出勤して来て
なんでそんなに大盛りで
ご飯食ってんの？｣
｢…うん。
え、あ、朝ごはん食べ損ねたんだよねー。
ちょっと寝坊しちゃって。｣
そうそう。
昨日、熟睡し過ぎたかも。
目｢…いや、お前、あんだけ
昨日、寝てたのに。
どんだけ寝つきいいんだよ。｣
｢そうかな？
私、昔からロングスリーパーなんだよね。｣
目｢…知ってるけどさ。
…ぷっ！やっぱお前、変わってないな、全然。｣
めめがまた昨日みたいにケタケタ
笑い始めた。
もう！また、馬鹿にして！！
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作者名：さつき
| 作成日時：2021年7月9日 23時
