ドリームアゲイン(黒) (ページ8)

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向｢はははっ！
2人とも早速、気が合いそうやな！！｣

｢…い、いやお兄ちゃんのせいだって。
ご、ごめんなさい。｣

目｢…いや。こちらこそというか。
謝らなくてもいいんだけどさ。
…違う苗字って、｣

｢…あ、ありがとうこざいます。
あのそれは、｣

やっばりそこ気になるよね。
そう思って、私が説明しようとすると、

向｢あーそうそう！
Aとは血が繋がってないんよ！
親同士が再婚でな！
で、両親共働きでな、
仕事の時は元の苗字使いたいからって
そのまんまなんよな！
まぁ、事実婚ってやつやな、
な、A！｣

｢…う、うん。そうだね。｣

目｢…あ、そうなんだ。｣

…また、お兄ちゃんに
話とられたような気がするけど
私はうまく説明出来なそうだったし
良かったかな。

あ、改めて私からも
目黒蓮くんに挨拶しなきゃだよね。

さっき、ゆっくりでいいって
言ってくれたし。

｢…あ、改めてなんですけど
私、AAって言います。
私こそよろしくお願いします。
目黒蓮くん。｣

よし、言えた。
そう思って心の中で
ガッツポーズしてると、

目｢…うん。律儀にありがとう。
で、その目黒蓮くんって
何か硬いっていうか、｣

向｢はははっ！！
ほんまよな、Aは硬いんよ、いつも！｣

｢…え、そ、そうかな？｣

お兄ちゃんと目黒蓮くんが
笑っている。

……あ、こんな風に
笑ったりするんだ。

目｢そうそう。
だから、俺のことは
蓮でも蓮くんてもなんて呼んでくれても、｣

向｢ま、いきなり下の名前で呼ぶとか
Aには難しいやろうから
俺と一緒でめめでええやろ！
な、A！｣

｢…え？｣

…確かにそっちの方が
呼びやすいかも。

目｢…いや、康二、それはちょっと、｣

｢あ、じゃあ私もめめって
呼んでもいいですか？｣

目｢…え、うん、まぁいいけどさ、｣

向｢うんうん！良かったな、A！
早速、友達出来たな！
しかも中々男の子の友達って
出来へんやろうし！｣

｢うん。ありがとう。お兄ちゃん。
…めめくんも。｣

目｢…うん。
2人こそ人の話聞かないの似てるような、｣

｢…え？何か言いました？｣

目｢…いや、なんでもない。
で、くんづけもいらないし、
タメ口でいいからさ。
俺もAって呼んでいい？｣

と、さっきみたいに
笑って私に聞いてくるめめくん。