ドリームアゲイン(黒) (ページ43)

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花那｢…そう。｣

｢…うん。だからもういいんだ。
めめもさ、大学卒業して
他の県の病院で来月から研修医で
働くみたいでもう会うことも
なさそうだし。｣

…お兄ちゃん伝いにそう聞いた。
で、元気らしいし。

めめが元気で笑ってくれてたら
それで、私は…

花那｢……Aがいいなら
私もこれ以上は言わないけどさ。
そういや、私もお兄ちゃんから聞いたような、｣

花那がそう言いかけたところで、

ｶﾞﾁｬ

深｢花那とAー！
母さんからケーキ預かって来たぞ。
…って、もしかして俺の話してた？｣

｢…あ！ふっかさん！
ありがとうございます！｣

花那｢…ちょっと、お兄ちゃん。
ノックしてよ。
まぁ、してたっていうかさ、｣

深｢全然！
おー！花那は相変わらず
俺のこと好きだな！｣

花那｢…いや、まじでやめてよ。うざい。｣

深｢…え、｣

｢…はは。｣

…ふっかさんこそ相変わらず
シスコンだなー。

そして、花那にうざいと言われて
ショックを受けてるみたい。

私が2人の様子を遠い目で見ていると、

深｢…あ！そういや、A、
来月からよろしくな！
まぁ、科は違うけどさ！｣

｢…あ、こちらこそ！
しかも採用して下さって
希望の小児科に…｣

そうそう。
ふっかさんが今、実質あの病院のこと
色々やってるから、
私のことも採用してくれたわけだし。

深｢なんのなんの！
これもかわいい昔馴染みの為だしな！
花那もAと一緒がいいって、｣

花那｢ちょ、ちょっとお兄ちゃん！｣

｢…え、｣

…あ、偶然かと思ったけど
違ったのか。
花那、私と一緒がいいって
思って小児科に。

｢…そうだったんだ。
ありがとう、花那！｣

花那｢…ま、まぁ、もうずっと
Aとは大学まで一緒だったから
なんか落ち着かないし、
Aのお世話も、｣

深｢素直じゃないなー、花那も！｣

花那｢…お兄ちゃん、ほんとうざい。
黙って。｣

深｢…え、｣

｢…はは。｣

…ふっかさんまたショック受けてるな。
私がまた2人を遠い目で見ていた時、