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……と、その時は思っていたんだけど、
その後、私も大学が忙しかったり、
病院の実習が忙しかったりで
ちょっとの間しか実家に帰れなかったりで
めめも大学が忙しいとめめの弟の涼に
たまたま会って聞いたりして……
花那｢……いや、おかしいでしょ？あんた。｣
｢…い、いやー、その、｣
花那｢…あの時、康二くんにも言われたわよね？
時間経つと謝りづらくなるって。｣
｢…う、うん。そうだったよね、はは。｣
花那｢何、笑ってんだ！！
私達、もう大学卒業したじゃないのよ！！｣
｢ぎゃー！！ご、ごめんなさい！！｣
…そう。
あれから、3年程経ってもめめには謝れずで
今は卒業して病院で働くまでの間、
しばしの時間楽しんでおりまして
また花那の家に遊びに来てるんだけど、
確かに花那が怒って当然だよね、うん。
タイミングが合わなかったって
いうのもあるけど
どうしても、私は、
｢…ほんと、ご、ごめんね。花那。
直接謝ろう謝ろうそう思ってさ、
携帯で連絡とろうとはしたんだけど、｣
花那｢…まぁ。電話とかLINEとかじゃなくて
直接謝りたいっていうのは
あんたっぽいと思うけどさ。
で、なんで？｣
｢…そ、そうかな？
どうしてもね、めめのあの時の
…彼女さんに好きって言ってた
嬉しそうな表情が忘れられなくてさ。｣
…そう。
あの表情が頭にこびりついて、
めめに会っても絶対に普通に
話せる自信がなくて。
別に私の気持ちは言わないつもりで
謝るだけと言ったらそうなんだけど
私にはそれが難しくて、
そう思って私が俯いてると、
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作者名：さつき
| 作成日時：2021年7月3日 20時
