ドリームアゲイン(黒) (ページ40)

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花那｢…ま、でもやっと分かったんだ。
蓮くんのこと男の人として好きだって♪｣

｢…え？｣

向｢え、そうなん！？｣

花那｢…いや、だからあんた
どんだけ鈍い……って、
え、まさか、康二くんも
気づいてなかったの？｣

私が驚いてると、
お兄ちゃんも同じように
驚いていた。

…私がめめのこと好き？

う、嘘！！！！

向｢お、おん！
あ、でも確かにAって昔から
めめの話ばっかりしてるよな、家でも！｣

｢…そ、そうだっけ？｣

向｢そうそう！それも
嬉しそうに話してたよな！｣

は、恥ずかしい！！

…確かにお兄ちゃんに色々話してたな。

お兄ちゃんもいつも
それを嬉しそうに聞いてくれてて、

花那｢…兄妹でどんだけ鈍いのよ。
まぁ、いいけどさ、
早いところとりあえず蓮くんに
謝ったら？｣

向｢そうやで！A！
…めめ、心配そうに何度も
家に来てくれてたのにAが
無視してたんやから。｣

｢…う、うん。
え、めめが？｣

…心配そうにって。

向｢…おん。
A大丈夫？って
俺が体調が悪いとかじゃなさそうやで。
って言ったらならいい。って
言って帰っていってたけどな。｣

…そうだったんだ。

それなのに私、連絡も無視したりして
最悪かも。

花那｢…蓮くんも心配してるんだろうね。
まぁ、Aは早いところ謝ること。
で、好きっても言ったら？蓮くんに。｣

｢…うん。
え！？｣

花那がまたちょっと笑いながら言う。

向｢そやで！謝るのは絶対やで！
…で、そやな。
兄ちゃんもめめだったら、
Aの彼氏でも、｣

｢…う、うん。
めめにはほんと
心配してくれてたのに
走って帰ってごめんね。って
謝るけどさ、
で、か、彼氏って何言ってんの！？
お兄ちゃん！｣

向｢いやー、まぁしゃないな。
めめは俺の認めた男やし
めめやったらAのことも
よく分かっとるしな。｣

と、またお兄ちゃんの悪い癖で
人の話を全然聞いていない。

…というか、今更ながら
お兄ちゃんにこんな話聞かれるって
恥ずかしいな。

……うん。でも、私は、

｢…お、お兄ちゃんの言ってることは
よく分かんないけどさ、
……めめ、彼女いるし、
私は好きっては絶対言わないよ。｣

…フラれて傷つきたくないし。