ドリームアゲイン(黒) (ページ39)

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花那・向｢…え！？蓮くん/めめに
彼氏が出来たって嘘ついた！？｣

｢…うん。｣

お兄ちゃんに車で寮まで送ってもらって
寮に着くと、
ちょうど花那も寮に着いたところ
だったみたいで、
そういや、直接聞こうと思って
連絡してなかったけど
蓮くんとのデートどうだった！？
…ん？A、なんか元気なくない？
と、花那に尋ねられたところで
こないだのことを思い出して
思わず花那に抱きついて
泣いてしまった。

それを心配した花那とお兄ちゃんが
…とりあえずAの部屋に行って
落ち着こうと私の部屋に行き、
2人に優しくどうした？と聞かれたので
ゆっくりこないだのことを
2人に話したのだった。

…ちなみにここの寮は女子寮なので
男子禁制なのだが
寮の管理人のおばさまを
妹が心配でと相変わらずの
人懐っこい笑顔で入ったお兄ちゃん
すごいな。とちょっと冷静になって思った。

向｢…そうだったんか。｣

花那｢…いや、あんた、
彼氏なんて出来たことないくせにさ。｣

｢…う、うん。
そうなんだけど、どうしても
めめに子供扱いされてると嫌で、
…イルミネーションも
彼女さんと今から見るんだって
思ったら悲しくなっちゃって、｣

…そう。

めめとイルミネーション
見れないって思ったら
とてつもなく悲しくなって……

私がそう思って、俯いてると、

花那｢…はぁー。ばかね、あんた。
蓮くんがさ、例えその彼女？
と話してたとしてもさ、
あんたと行くって昔、約束したんだから
一緒に行ったに決まってんでしょ？｣

｢…え？｣

向｢そうやで！A！
俺がAと行くって言うたら
自分が行くって約束してるからって
言うてたやん！｣

｢…あ、そういえば、｣

…そうだったよね。

お兄ちゃんが一緒に行くって言ってくれたけど
私と約束してるからって、
めめ言ってたな。

めめが約束破る人じゃないってことは
私も分かってたのに。

…しかも、私が待ち合わせ場所に
来ないから探してたって
言ってたのに。

…私ってほんとばかかも。

そう思ってまた、俯いてると、