ドリームアゲイン(黒) (ページ36)

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私はそう言うと
まためめの手を思いっきり
振り切って走り出した。

目｢…あ、おいっ！Aっ！｣

……彼氏なんて1度も出来たことないのに、
めめに嘘ついてしまった。

なんでか分からないけど
めめに子供とか妹とか
…ただの幼なじみって
思われてるととてつもなく嫌で、

私はそんなことをずっと考えながら
走っていると、
いつの間にか家に着いていた。

ｶﾞﾁｬ

向｢…ん？あ！A、おかえりー！
ずいぶん、早かったな！
めめとイルミネーション見れたか？って…
どうしたん！？
その顔、なんで泣いて、｣

｢ごめん。お兄ちゃん。
私、今日は疲れたからもう寝るね。
おやすみ。｣

向｢…え！？あ、A！｣

私はお兄ちゃんの顔もろくに見らずに
一目散に階段を登って
自分の部屋に行った。

…チラッと見えたけど
お兄ちゃんも心配そうな
顔してたな。

……でも、今は何にも話す気分には
なれないし。

……めめもさっき、心配そうな顔して、

と同時にさっき、彼女さんに
めめが顔を赤くさせながら
好きって言ってるのを思い出した。

………うん。

今日はとりあえず寝よう。

私はそう思ってベッドに入った。

…ベッドに入ってからも
何故か涙は止まらなかった。