ドリームアゲイン(黒) (ページ33)

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…ふぅー。

良かった。
何とか5分前には着きそうかも。

でも、めめはもう着いてるかもだし……
遅れてごめんって
謝らなきゃな。

そう思って待ち合わせ場所が
見えてきたところで、

……あ！めめやっぱりもう着いて、

…ん？あ、あの女の人って
こないだの、

ふと見ると待ち合わせ場所にいる
めめが見えて急ごうとすると、
こないだめめが大学の同級生と
言っていた女の人がいた。

……なんか、2人とも真面目な顔してるし、
今は行けないかも。

私はめめの元に走ろうとした
足を止めて近くで様子を伺うことにした。

…何、話してるんだろう？

私は耳を澄まして
2人の会話を聞いた。

｢…そのね、………好きなの！
一目惚れってやつでね！
……笑った顔がいいなと思って。
ね、目黒くんも好きだよね？｣

そう、女の人が顔を赤くして
めめに言ってるのが聞こえた。

………あ、告白か。

そうだよね。
めめって、昔から爆モテだったよね。

……こんな光景前から
見慣れてるはずなのに。
なんかほんとモヤモヤする。

私は思わず、その光景から
目を逸らそうとした瞬間、

目｢………うん。まぁ。
俺も好きだけど。｣

そう言ってめめが顔を赤くさせながら
言ってるのを見た。

……………めめ、彼女いないって
言ってたけど、好きな人はいたんだ。

…そうだよね。

あんなに美人で礼儀正しい方なら
好きになるよね。

…で、今から2人でイルミネーション
観に行くだろうし、
私は邪魔だよね。

……帰ろう。

私はそう思ってまた来た道を
トボトボ歩いて行く。