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目｢…なんで、そんな楽しみに
してたことなのに康二に
俺と行くってすぐ言わないんだよ。｣
｢……え、い、いやだってさ、
めめも約束覚えてるって
思ってなかったし、
それに、｣
目｢…覚えてるわ、ばか。
それに何？｣
｢…その、さっきの彼女さんに
悪いかなって思ったからさ。｣
…そうそう。
それが心配だよね。
彼女さんいるのに
幼なじみとイルミネーション
観に行くなんて。
目｢…いや、彼女じゃないけど。
ていうか、いないし、彼女。｣
｢…え、そうなの！？｣
…あの美人な方が彼女じゃないのも
驚きだし、めめって彼女いないんだ。
目｢……うん。あの人は大学の同級生。｣
｢…そうだったんだ。
美人で礼儀正しい人だったし、
てっきりめめの彼女さんかと。｣
そうそう。
めめにぴったりというか。
目｢…なんか、家この辺らしくて
たまに一緒に帰ってるだけ。
てか、こないだもたまたま
会った康二に同じこと言われた。
え！？めめの彼女！？って。｣
｢…あ、お兄ちゃんも？｣
…うーん。
やっぱり、私とお兄ちゃんって
血繋がってないけど
似てるんだろうか。
そう思って私が考えていると、
目｢…ははっ！！
ほんと、昔と変わんないよな、
康二もAも。｣
と、いきなりめめが笑いだした。
…そ、そんな笑わなくても。
｢…い、いやほっといてよ！｣
やっぱり、めめが言う通り
まだガキって子供って
ことなのかな。私。
そう思うとまた恥ずかしくなった。
目｢…ははっ！！
またそんな恥ずかしがんなくても
いいんだけどさ。
…で、俺と一緒に行くって
ことでいいの？明後日。｣
｢…だ、だってさ。
あ、う、うん！
私、めめとイルミネーション観たい！｣
私はめめに笑って言った。
うん。
さっき、お兄ちゃんが言ってたことは
本当で私、楽しみにしてて……
……ん？
何かめめから反応がないような、
そう思ってめめを見ると、
…え？
｢…めめ、顔赤いけど大丈夫？｣
目｢……大丈夫。｣
｢え、でもさ、｣
目｢…大丈夫だって。
じゃあ、明後日○○の前で
待ち合わせな。
俺、その日夕方まで大学あってさ。｣
｢…そう？
あ、うん！｣
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作者名：さつき
| 作成日時：2021年7月3日 20時
