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ガチャ
向「めめー!!
漫画貸してくれへん?
…あ!A、部屋に
荷物あったから帰って来たとは
思っとったけど、
どこ行ったんか
思ったらめめんとこ来とったんか!
…ん?で、何かあった?」
「…あ、お兄ちゃん!
う、うん!
ちょうど駅降りて歩いてたら
めめに会ったからさ。
な、何もないよ!」
目「……だから、ノックしろって。
そうそう。
で、ほんと何もないけど。」
お兄ちゃんが高校生の時のように
ノックもせずめめの部屋に入ってきた。
…さっき、なんか、
めめ、男の人って感じで
ドキドキしたな。
私がそう思ってまた下を向いてると、
向「そうかー?
あ、そういや、明後日A、どうするん?
久しぶりにあのイルミネーション
あるみたいやで!」
「…え、そうなの?」
…お兄ちゃんが言ってる
イルミネーションって
私が入院してた時、
観に行きたかったあの何年かに
1度しかないってやつのことだよね。
そうそう。
確か何年か前にあった時は
私がちょうど高校受験で行けなかったんだよね。
向「また、オカン達は仕事やろうしなー。」
「うん、そうだよね。
花那も彼氏とデートって
言ってたし。」
私と違って花那は常に
彼氏が居るからなー。
向「そうよなー。
じゃあ、兄ちゃんと一緒で良ければ、」
と、お兄ちゃんが言いかけた時に
目「康二。それ、俺がAと
観に行く約束してるから。」
「…え?」
めめがお兄ちゃんにそう言った。
…確かに約束したけど
あれって小学生の時の話だし。
というか、めめ忘れてるって
思ったのに。
…彼女さんいるみたいなのにいいのかな。
向「…あ!そういや、A、昔、
めめと約束した、楽しみって冬の時期に
なるたんび言ってたよな!
じゃあ、良かったわ!
めめ、明後日Aのことよろしくな!
…お!漫画あったし借りてくなー!
A、あんまり遅ならんようにな!」
「ちょ、ちょっと、お兄ちゃん!」
ガチャ
…さ、最悪だ。
また、お兄ちゃん、
余計なこと話して帰って行ったし。
ていうか、大学生になっても
歳下の幼なじみに漫画借りるって
どうなの!?
自分で買えばいいのに!!
と、心の中でお兄ちゃんを
ディスってると、
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作者名:さつき | 作成日時:2021年7月3日 20時