ドリームアゲイン(黒) (ページ21)

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…で、それから、月日は流れて

私はあの小学生の頃、
体が弱かったのが嘘みたいに
中学、高校ではちゃんと
学校も通えて、中高一貫校だから
めめとも部活は違うけど
一緒に帰れて楽しかった。

そして、変わらずふっかさんや
花那とも仲良くしていて、
お兄ちゃんも相変わらずだった、

…進路を決定しなければいけない
高校三年生の時。

いつもみたいにめめの部屋に
遊びに来てたんだけど……

まぁ、でも今日は
ちょっと言いたいことがあって、

目｢……え！？神奈川の
看護大学に行く？｣

｢…あ、う、うん。｣

…そうなんだよね。
最近までめめが通ってる大学、
言ったら医大と
同じ敷地にある
看護大学に行くつもりで
またお前と一緒に通学出来るかもなって
言ってくれてたんだけど。

神奈川の看護大学に行きたいのは
理由があって、

目｢…なんでまた、急に？｣

｢…うん。それがね、久々に
こないだ花那の家に遊びに行ったら
京子さんいてさ、
京子さんがそこの神奈川の大学出身で
おすすめだよ！って言ってくれてさ。
なんか、色々看護師になる為の
授業とか実習とか豊富らしいし！｣

そうそう。
昔と変わらず優しい笑顔で
そう言ってくれたんだよね。

目｢……なるほどね。
でもさ、深澤と離れ離れに
なるんじゃないの？｣

｢…うん。あ、花那も私が
そこ受けようかなって行ったら
私も行く！って言ってくれたんだよね。｣

目｢……相変わらず、仲良いな。お前達。｣

｢…そうかな？｣

花那に受けるとこ変えさせて
ごめんね。って言ったら
何言ってんのよ！私は大学も
Aと一緒じゃなきゃ楽しくないって
言ってくれたんだよね。

…やっぱり、京子さん譲りで
優しいよな。花那も。

目｢てか、A、実家離れるってこと
だよな？一人暮らしとか大丈夫なの？｣

｢…あ、そうなんだけどさ、
大学に寮があるらしいから
そこに花那と住むつもり。｣

目｢…そう。
てか、Aの親御さんと
…何より康二がよく許したな。｣

ｷﾞｸｯ

｢…そ、そうだね。｣

…まぁ。
うちの両親は仕事忙しいけど
いつも私のことは小さい頃
体が弱かったのもあって
心配してるしな。

で、お兄ちゃんもふっかさんには
言えないぐらい周りから見ると
シスコンらしくて。

……で、その両親と
お兄ちゃんが家を離れるのを
許したのは理由があるんだけど、