ドリームアゲイン(黒) (ページ3)

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花那｢なによ。そのため息。
やめてよね。ご飯がまずくなるわー。｣

ラ｢うんうん。それはやめてほしいよね。｣

｢…あ、ごめん。2人とも。｣

私がため息をつきながら
チキン南蛮を食べていると、
目の前の2人に言われる。

…ちなみに私が勤めているこの病院は
花那のお父さんがやっている病院で
私も小さい頃入院してて、
お世話になった病院。
私が看護師を目指すきっかけになったのも
看護師をしていた花那のお母さん
きっかけというのもあって、
花那とは小さい頃からの
長年の付き合いだ。
しかも同じ看護師になって
同じ小児科。
まぁ、この病院で働けてるのも
花那のおかげだよな。

で、ラウは…

ラ｢せっかく僕達なつかしの
病院で看護師として
働けることになってもうAは
2年目なのにさ！｣

｢う、うん、そうだね。｣

花那｢そうよね。
ラウも小さい頃、ここに
入院してたし、
でも良かったわよね、
看護学校でまた再会して
この秋からラウもここで
働けることになってさ。｣

ラ｢そうそう！
ほんと良かった！
1年目の病院も良いとこだったんけどさ、
やっぱりでここは思い入れがあるからさ。
ね、A！｣

｢…うん。｣

そう。ラウも小さい頃
私と一緒で体が弱くて
入院してて、
で、親御さんの転勤で
退院後は他の県に行ってた
みたいなんだけど
また看護学校で再会して
1年目は他の病院に勤務してたんだよね。

…それはほんとそうなんだけどさ、
思い入れがあるのは
特にそうで、

でも、その思い入れがなー……

私がそう思ってまた
ため息をついてると、

ラ｢…でさ、なんでこないだ
A、僕とめめの歓迎会
というか再会のお祝いの
食事会来なかったの？｣

ｷﾞｸｯ

｢…え、い、いやー｣

ラ｢せっかくふっかさんがさー、
次期院長命令で
今日は小児科のこいつら
夜勤なしね！って言ってくれたのに
断固拒否して率先して
夜勤してるし！｣

……そうそう。
またまたちなみになんだけど
花那のお兄ちゃんは
ふっかさんという人で
外科なんだけど何故か
その日、いきなり小児科に来て
そう言って立ち去っていった。
…ふっかさん、シスコンだから
普段から花那の様子ちょいちょい
見に来てて小児科の他の皆さん
苦笑いだけどね。

で、それにはふかーい訳があって……