ドリームアゲイン(黒) (ページ18)

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…そっか。
そういや、先生も京子さんも
私服だったし、今日は夜勤って
やつじゃなかったのかも。

……はっ！！
というか、めめこそ
家族でクリスマス過ごせたかもなのに。
ていうか、彼女さんとか
いたりするんじゃ…
中学生だし。

｢…ご、ごめんね。めめ。
私のせいでクリスマス、家族とか
彼女さんとかと過ごせなかったよね。｣

目｢……いや、今日、父さん
夜勤だし、そもそも彼女はいないし。
というか、｣

｢…あ、そうなの？うん？｣

めめがそう言ってくれたことに
少し安心していると、

目｢……ごめんね。じゃなくてさ、
ありがとうって言って
笑って欲しかったんだけど。
じゃないと、ほんとふっかさんが
言ったように俺、頑張った意味ないだろ。｣

そう言ってちょっと
そっぽ向いて言うめめ。

……そうだよね。
私が昨日、見たことないって
話したから。
昨日の今日で急遽してくれたんだろうし。

すごい綺麗だし。

…うん。ほんと嬉しいな。

昨日みたいに泣きたくなるくらい。

そう思って、めめにお礼を言おうとしたら、

目｢え？A泣いてる？｣

｢…え、あ。｣

めめに言われて顔を触ると
いつの間にか泣いてたみたいで。

…は、恥ずかしいかも。

ほんと子供みたいで。

目｢…ごめん。俺、なんか嫌なこと言って、｣

｢ち、違うよ！これはさ、嬉し涙で、｣

目｢え？｣

｢…そ、そのめめが私が
イルミネーション見たことないって
言ったから昨日の今日で
準備してくれたんだって
思ったら嬉しくなっちゃって、
…だからね、ほんとありがとう、めめ。｣

私は何とか涙をとめて
めめに笑ってお礼を言った。

目｢……そ。ならいいけど。｣

ﾎﾟﾝ

めめはまたそっぽを向いて
私の頭にポンと手を置いた。

…めめ、もしかして照れてるのかな。

私はめめの横顔を見ながら
そう思った。