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目｢…ん？A、なんか考え事でも
してんの？｣
｢…へ、い、いや別になんでもないよ！｣
めめって絶対に
エスパーというか
勘が鋭いよな。
というか、また声大きくなっちゃったかも。
向｢ははっ！！
良かった、A元気そうやな。
…あ、ラウ退院したん？｣
｢あ、そうそう。
明日、イルミネーション観に行くって
嬉しそうだったよ。｣
目｢…そうなんだ。
イルミネーションって
ここの近くでやってるやつのこと？｣
｢うん。さっき、私も
京子さんに聞いたら、そう言ってて、｣
と、私がめめに説明してると、
ｶﾞﾗｯ
｢…あ、京子さん。
おかえりなさい。｣
京｢…ただいま。Aちゃん。
あ、康二くんと蓮くんも
来てたんだ。こんにちは。｣
向｢こんにちはー！
いつもAがお世話になってます！｣
目｢…こんにちは。
どっか行ってたんすか？｣
京｢…う、うん。
Aちゃん、ごめんね、
夜遅くなるだろうし、
Aちゃんの身体も心配だから
無理だって。｣
｢……あ、そうなんですね。｣
……そっか、そうだよね。
夜遅いのはもちろんだし。
だから、私、入院してるんだし。
目｢…何がですか？｣
向｢おんおん。なんかありました？｣
｢…あ、いや、｣
京｢ほんと、ごめんね！Aちゃん！
私が期待させるようなこと言っちゃったよね！
いや、今、先生にね、
Aちゃんがラウくんの話聞いて
イルミネーション観に行きたそう
だったからね、外出許可出るか
聞いたんだけどだめでね、｣
｢ぜ、全然ですよ！
すみません、わざわざ聞いてもらったのに。｣
すごく申し訳なさそうにしている
京子さん。
……私がイルミネーションのこととか
聞いてしまったばっかりに
京子さんにこんな顔をさせてしまった。
目｢……そうだったんすか。｣
向｢…そうだったんや。
まぁ、退院したら兄ちゃんが
どこでも連れてってやるから。
な、A。元気出し。｣
ﾎﾟﾝ
｢…うん。ありがとう。
お兄ちゃん。｣
京｢…ごめんね、Aちゃん。
じゃあ、また後から来るね。
2人ともまた。｣
目｢…はい。またですね。｣
向｢はい！いつもありがとうございます。
あ、俺、ジュース買ってくるわ！
Aとめめ何がいい？｣
｢…あ、ごめんね。お兄ちゃん。
じゃあ、カルピスで。｣
目｢…俺はいいや。｣
向｢おっけー！
じゃあ買ってくるわ！｣
京｢ふふ。康二くんって
良いお兄ちゃんよね。｣
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作者名：さつき
| 作成日時：2021年7月3日 20時
