STRAIGHT(黒)

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早いもので目黒くんが
転校して来てから1ヶ月が経った。


｢…あ、今度の土曜日試合なんだ。
サッカー部。｣

渡｢そうそう！
阿部がさー、気合い入ってんのよ。｣

舘｢確かに入ってるね。
珍しく。｣

七瀬｢まぁ、今年度は
最後になるかもしれないから
じゃない？試合が。
で、目黒は初めてにして
スタメンだし。
気合いも入ってるんだろうね。｣

目｢あ、そうなの？｣

｢…へぇー！目黒くんも出るんだ！試合！｣

目｢…うん。まぁ。｣


と、4人で食べてたお昼も
初日の次の日から
翔太くんが目黒も呼ぼうといい
目黒くんも私達に混ざって
お昼を一緒に過ごすことに。

…それにも迷惑じゃないか
思ってたらまた、目黒くんに
言い当てられて迷惑の時は
迷惑って言うから
大丈夫って言われたっけ。

…ほんと真っ直ぐな人なんだよな。


渡｢でさ、A見に来るだろ？
今度の試合！｣

｢…あー、それがさ、
その日、私達もコンクールが
あってね、こっちもふっかさんが
気合い入ってるからさ。
さっくん先輩も。｣

…そうそう。
ふっかさんもいつもは
あんな感じだけど。
部活の時はスパルタだもんな。

さっくん先輩も
コンクール近づいて来るとなー。

いつもは部活中に
漫画読んだり、アニメ見たり
してるくせにな。

と、私が思っていると、


目｢…そうなんだ。
てか、深澤先生は
分かるけどさっくん先輩？も
昔馴染みなの？｣

｢…あ、そうそう！
翔太くん達と同級生でね！｣

渡｢そそ！アニメオタクでさ、
Aとは漫画の趣味も合って
2人で結構出かけたりしてるよな？
部活ない日とか！｣

｢そうだね！さっくん先輩は
少女漫画も読むからね！｣

うんうん。
漫画原作の実写映画とかも
観に行ったりしたよな。

目｢…へぇー。
そうなんだ。｣

｢うん？それがどうかした？｣

目｢…いや、別に。｣

と言ってまた何事も無かったかのように
お弁当を食べ進める目黒くん。

…何だったんだ？
まぁ、知らない名前が出て
気になっただけか。

舘｢…そういやさ、
康二達のテニス部も
その日、試合って言ってなかったっけ？｣

七瀬｢あー。そういや言ってたかも。
ひーくんが。｣

｢あ、私もこないだの
体育の時に聞いたような…｣

…ひーくんも怖いんだよな。
スパルタで。

渡｢お！じゃあ！ちょうどいいじゃん！
皆、試合とコンクールが
終わったら涼太んとこに
集合な！目黒の紹介も兼ねて！｣

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