検索窓
今日:19 hit、昨日:6 hit、合計:163,320 hit

49 ページ49

北海道に着いたら
おばあちゃんの具合も
大分良くなっていて安心した。


…おばあちゃんは
昔から勘がするどいのもあって、

なんかあっちでやり残したことが
あるんじゃないのかいって
度々言ってきて、





私は新しい友達も出来て
楽しく過ごす中、
その言葉が引っかかっていた。



…そして、就活の時に
ふと阿部ちゃん先生のように
優しく見守ってくれる


…そんな先生になりたいと思った。


で、もう勉強して採用試験を受け、見事合格して
北海道の学校に新任として
勤めようと思ったのだが、



「…え、お姉ちゃんが
こっちに転勤になった!?」

姉「そうそう!
私の仕事っぷりで異動願が
通ったのよね〜♪
…だから、あんたは
お役ごめんだから。
こっちに帰って来て
先生やんなさい!」

そう電話で言うお姉ちゃん。


「…え、い、いやでもさ、
もうこっちで、」

姉「…あんた、まだ
受けてないでしょ?
…で、翔太くんから
連絡が私の方にあって
あんたの母校空きあるしいわよ。
先生の。」

ドキッ

私の母校?

「…う、うん。
それはそうだけど。
…そうなんだ。
翔太くんがあの高校で
先生、今やってるのは
知ってたけど。」


…翔太くん達とはいまだに
連絡とってるし、
北海道にも何度か
遊びに来てくれたから
翔太くんだけでなく、
さっくん先輩も
先生になってて
阿部ちゃんも
まだあの高校にいることは
知ってるけど…


姉「だからこっちで
先生やんなさい。
お母さんもそう言ってるからさ。」

「…そうなの?」

姉「うん!
お母さんも仕事セーブして
そっち行けるように
するって!
…今までほんとありがとうね。A。」

と、お姉ちゃんが
電話越しで優しく言ったので
私はちょっと泣きそうになった。


「…そっか。
ううん。全然。
私が好きでやったことだから。
…じゃあ、ちょっと
翔太くんに連絡してみるよ。」

姉「…相変わらず、
優しいんだから。
うん!そうしなさい!
じゃあね!」

そう言ってお姉ちゃんは
どことなく嬉しそうに
電話をきった。


確かに阿部ちゃん先生
みたいになりたいって
思ったんだし、
あの高校には
思い出がいっぱい……


そう考えた時、
私が思い出すのは
目黒くんのことばかりで。



…私の事なんて
もう友達とも思ってないかもだけど
元気にしてるといいな。

……相変わらず、
眩しくて真っ直ぐなんだろうな。



そう思って、翔太くんに
電話をかけた私だった。

50→←48



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (97 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
496人がお気に入り
設定タグ:目黒蓮 , SnowMan , 渡辺翔太
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

1%の可能性を100%信じる人(プロフ) - いつも楽しく作品を拝見させていただいています!提案、みたいな感じなんですけど、文と文の間を少し開けるともっと読みやすくなる気がします!これからも更新楽しみにしてます♪ (2021年5月16日 9時) (レス) id: 1757092766 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さつき | 作成日時:2021年5月16日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。