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目「…………は?
2人とも何言ってんの?」
阿「…ごめんな、目黒。
目黒には自分から言うって
言ってたんだけど、Aも。」
七瀬「……うん。
言うつもりではあったみたい
なんだけど。」
目「…どういうことですか?
俺と同じ大学行かないで
北海道の大学行くって、
…で、今日の卒業式来ないって。
俺、頭整理出来ないっていうか。」
阿「……A、おばあちゃんっ子でさ、
昔から。で、そのおばあちゃんが
北海道で専門の先生に
みてもらわないと
良くならないみたいで
病気がね。
それで、家族が誰も
付き添い出来なさそうだったし、
心配だから自分が行くって。
…だから冬休み前に志望校
変えたいって俺に言いに来てさ。」
目「……冬休み前って。
A、そんなこと
全然言ってなかったのに。」
七瀬「…なんか、目黒が
楽しそうに大学のこと
話してるの見て
言えるに言えなくなったみたいでね、」
目「……皆、知ってたんですか?」
阿「……うん。ほんとごめんな。
こないだ、お別れ会も
したんだよね。」
目「……そうすか。
でも、なんで卒業式まで
出ないって。」
七瀬「…それはほんと
出るつもりだったんだけどね。
…急に一昨日、おばあちゃんの
体調が悪化したみたいで、
今、Aが行くまで
付き添ってるお母さんも
仕事もう休めないみたいでさ、」
阿「…そう。だから
俺が昨日、卒業証書だけ
先に渡した。」
目「…………分かりました。」
七瀬「……Aにも
目黒に言わないで後悔しない?
って翔太が何度も聞いてたんだけどね、」
目「………だけど?」
七瀬「……目黒が笑ってるなら
いいんだってさ、Aは。」
目「…………なんだよ、それ。」
阿「…うん、じゃあ。
俺ら、先に体育館行ってるから。」
七瀬「…うん。また後からね。目黒。」
目「……………はい。」
タタッ
目「…………意味分かんねぇ。
どこが笑えんだよ。」
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1%の可能性を100%信じる人(プロフ) - いつも楽しく作品を拝見させていただいています!提案、みたいな感じなんですけど、文と文の間を少し開けるともっと読みやすくなる気がします!これからも更新楽しみにしてます♪ (2021年5月16日 9時) (レス) id: 1757092766 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さつき | 作成日時:2021年5月16日 0時