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目｢…やだ。やっと俺のものに
なったのに。
しばらくそのままでいさせて。｣
｢…もう、恥ずかしいんだって。｣
目｢…俺はずっと
こうしたかったんだよ。
…なのにお前が気づかないから。｣
｢…そ、そんな気づく時
なかったし。｣
目｢ありまくりだわ、ばか。
…大体、なんで自分だけ
下の名前で呼ばれて
特別って言ってんのに
気づかないんだよ、おかしいだろ。｣
｢…そ、そんなの
目黒が思ってるだけでしょ！？｣
目｢…名前。いつまで
上の名前で呼ぶんだよ。｣
｢…え？｣
目｢…いい加減
下の名前で呼べって。｣
｢……い、いきなりは
ちょっと恥ずかしい。｣
そ、そうだよ！！
だってずっーと今までは
目黒だったんだから！
目｢…じゃあ、呼ばないと
またキスするから。｣
｢…は、はぁ！？
何言ってんの！？？｣
目｢こっちのセリフだわ、ばか。
で、ほら、はい、3.2.1｣
｢ちょ、ちょっと早いって！｣
で、でも恥ずかしいけど！
｢…もう、れ、蓮！！｣
ﾁｭｯ
っ！！！
｢…よ、呼んだのに！！｣
目｢…だって、顔真っ赤にして
可愛かったから、悪い？｣
っていう目黒じゃなくて蓮の方が
顔赤いような…
｢…蓮の方が顔赤いと
思うんだけど…｣
目｢……赤くないし。
で、こっち見んな、ばか。｣
｢…いや、赤いって。
で、見ないとか無理だし。｣
目｢いいから！！
あっち向いてろって！！｣
｢…可愛いんだね、蓮って！｣
目｢…うっさい！
男に可愛いとかやめろっつーの。｣
｢別に男とか女は関係ないし、
可愛いもんは可愛いから、｣
目｢いや、お前なんで
そんな減らず口なんだよ！｣
｢はぁ！？普通だから！！｣
と、甘い雰囲気から
一点またいつものように
戻ってしまった私達。
…うん。
でも蓮に好きって言えて
蓮も私のこと好きって言ってくれて良かった。
｢…あ！そろそろ戻る？
資料探しも途中だし！｣
目｢…まだいいんじゃない？｣
｢…え、でも阿部ちゃん先輩の
頼まれ物だしさ、
阿部ちゃん先輩
困ってるんじゃないの？｣
目｢…いや、多分あれ、
嘘だぞ。｣
｢え、なんで！？｣
目｢…さぁ。
で、お前、阿部ちゃんに
何言われて顔赤くしてたわけ？｣
ﾄﾞｷｯ
すぐ前のことを掘り下げてくるんだから！
｢…べ、別になんでもない。｣
目｢…言わないとまた
キスするけどいいわけ？｣
｢な、何それ！？脅し！？？｣
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作者名：さつき
| 作成日時：2021年4月25日 19時
