2度の運命(黒)2 (ページ6)

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目｢…あぁ。別に何にも
してないけど。
てか、ここに来る前に
阿部ちゃんに
何言われて顔赤くしてたの？｣

と、私の方に迫ってくる目黒。

な、何故！？なんで怒ってるの！？？

というか、お礼言えるでしょ？
とか言われましたなんて
言えないし！

｢…べ、別に大したことじゃ、｣

目｢…また、阿部ちゃんにしか
言えないってこと？｣

｢…そ、そういうことでは
ないんだけど、
と、というかち、近いって！目黒！｣

お、おかしいでしょ！？
距離感が！！

目｢別に近くないから。
てか、阿部ちゃんと
資料室来たらこんなこと
されるに決まってるだろ。｣

｢な、何言ってんの！？
す、するわけないじゃん！！
阿部ちゃん先輩が！｣

絶対しないでしょ！！

目｢…そうだな。
俺と違って阿部ちゃん
優しいしな。｣

い、いつの話よ！それ！！

｢そ、そんなこと
言ってないじゃん！！｣

目｢じゃあ、俺のことは
A、どう思ってるの？｣

と、急に真剣な眼差しで
こちらを見ている。

｢…え？｣

目｢…俺のこと
どう思ってるかって
聞いてんだよ。｣

…なんか、真剣だし、
でも不安そうな顔してるというか、

そ、そりゃあ
す、好きなんだけど、
まだ王子様のことも
聞いてないし……

ど、どうしたらいいの？

｢そ、それは、｣

目｢…それは？｣

と目黒が言い、
私の後ろの棚をドンとした瞬間
上の積み重なっていた本達が
バサバサっと急に落ちてきた。

｢…え？あ、ぎゃぁぁぁ！！｣

目｢え？あ、やばっ！！｣

と、2人の足元に
本が大量に落ちてきた。

目｢…いたたっ！
てか、A！！
ごめん！大丈夫か！？｣

｢…いててっ！え、あ、うん、
大丈夫…っっ！！｣

やばっ！！
ちょっと足首痛めたかも、
でも、目黒に言うと
自分のせいって思うだろうしな…

目｢え？もしかして
足痛めたんじゃないの！？｣

｢…ち、違う、違う！！
大丈夫だから！
ね、だから資料また
見つけるの再開しよう…っっ！！｣

ど、どうしよう…
思ったより痛いかも。
でも、

目｢……なんで隠すんだよ。｣

｢…い、いや、大丈夫だって！
だからさ、っ痛っ！｣

目黒に急に足首のところを
握られた。

｢ちょ、ちょっと！！
痛いんだって！！｣

目｢痛いんじゃん。｣

｢…あっ！｣

しまった！！バレた！！

｢あ、うん、そ、そうだけど！
でもね…うわっ！！え！？｣

ﾌﾜｯ

え？何？
私、もしかして
お姫様抱っこされてる！？？？

えー！！！！！