53 ページ5
うん！今、資料作成とか
終わったばっかだし！
と、思って席を立とうとしたら
目｢阿部ちゃん、それ、
俺、今手空いてるんで
俺がこいつと行ってきます。｣
｢…え、目黒？｣
なんで目黒が？
阿｢…えー、俺が
Aと行きたいんだよ！
ね、A？Aもそうだよね？｣
またあざとい顔で言われる私。
｢…え、いや、私は、｣
目｢とにかく俺がこいつと
行きますから。
それ、何の資料か
書いてあるやつですよね？
貸してもらっていいですか？｣
と、阿部ちゃん先輩から
半ば強制的に紙を
奪い取った目黒。
い、いや、阿部ちゃん先輩に
なんてことを！？
目｢…これなら
分かりますんで。
で、行ってきます、
ほら、行くぞ。｣
｢…え、あ、うん。｣
と、先にスタスタと
歩いて行く、目黒。
い、いや何なの？
阿｢…あーあ。Aとられた。
まぁいっか。
…Aもこれで
昨日のお礼言えるでしょ？｣
ﾄﾞｷｯ
最後のとこだけ
私にしか聞こえないように
言われたので
思わず赤くなる私。
｢…あ、は、はい。
じゃ、じゃあ行ってきます…｣
阿｢うん！お願いね！2人とも！｣
と、ふと前を見ると
目黒がこっちを見ていた。
あ、まだいたんだ。
目｢…はい。分かりました。｣
と言いまたスタスタ
私を置いて行く目黒。
｢…あ、目黒！ちょ、ちょっと待って！｣
は、早いんだって！
と、私は慌てて目黒を
追いかけて行った。
岩｢…おい。阿部。
そんな資料必要じゃないだろ。今。｣
阿｢…バレました？
まぁ、いいじゃないですか。
可愛い後輩2人の為にね。｣
真希｢…早いとこ
丸く収まればいいですけどねー。｣
岩｢…まぁ、そうだな。
今回は目を瞑ってやるわ。｣
…で、あの後、必死に
目黒を追い掛けて
資料室に来たのはいいんだけど、
目｢…………｣
さ、さっきより
不機嫌度が増していらっしゃる！！！
わ、私はどうしたら……
とりあえず資料は見つけてるんだけどさ、
…でも、阿部ちゃん先輩も
これでお礼言えるでしょ？
って機会を下さったわけだから…
うん！！
思いきって話し掛けよう！
｢…あ、あのさ、目黒！｣
目｢…何？｣
や、やっぱ怖いんだって！！！
でも、頑張らなきゃ！
｢き、昨日はほんと
ありがとう！！助かったから！！
そ、それだけ！！｣
よし、言えた！！
良かったー！！
と心の底から安心していると、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 507人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さつき
| 作成日時：2021年4月25日 19時
