2度の運命(黒)2 (ページ29)

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目｢…なんだよ、それ。｣

｢…さ、さっき自分でも
私の事は分かるって
言ってたじゃん！｣

目｢まぁ、厳密に言うと
お前のことだけね。｣

｢…え？｣

目｢…ずっと心配で見てるから
分かんだよ、ばか。｣

｢…し、心配ってさ、別に、｣

目｢もういいから、早く帰るぞ。｣

｢…う、うん。｣

…心配だから見てるって。
やっぱり心配かけてるな、私。

と、恋人繋ぎになった
手を見ながら思った。

私のマンションの前に着いた。

｢…あ、じゃあ、蓮！
今日は疲れてたのに
来てくれて
一緒に帰ってくれて
ありがとね！｣

目｢全然。
可愛い彼女の為だからな。｣

っ！！！
さ、さっきから
可愛いとかお姫様とか
し、心臓に悪いというかさ、

う、うん…
ここは自分を落ち着かせる為に
早く帰ろう！

｢…そ、そう。
じゃ、じゃあね！
おやすみ！
また会社で！｣

と蓮に言って帰ろうとした時、

ﾊﾟｼｯ

え？

目｢ちょっと待って。｣

と蓮に言われて
手を掴まれたと思ったら、

ﾁｭｯ

｢なっ！！！｣

お、おでこにキ、キスされた！？？

目｢はははっ！！
顔真っ赤だし♪
まぁ、また会社でな！
おやすみ～
早く寝ろよ。｣

と言って笑顔で帰っていた蓮。

は？なんであんな機嫌良さそうなの！？

と、というか、
ど、どう考えても
早く寝れるわけないじゃん！！！！！

何なのよ！！！もう！！！！！！！

と、私はしばらく
その場から動けなかった。