76 ページ28
目｢…うん。俺も嬉しかったよ。
で、改めてAのこと
大好きだから何も心配すんな。｣
と言って、私の背中に回している
手を片方、私の頭の上に
ポンと乗せて笑った蓮。
…何それ。ずるいんだってば。
余計に涙とまらないし。
｢…ば、ばか。私も大好きだか、ら。 ｣
目｢…もう、そんな泣くなって。｣
｢…蓮が悪いんでしょ、｣
…そんな嬉しいこと
言われたら誰だってさ、
目｢……キスしたくなるから
やめろって。｣
｢…へ？｣
目｢…そんな嬉しいとか言って
泣くなんて可愛すぎて
キスしたくなるから
やめろって、俺が我慢出来ない。｣
と言って私の顔を
見つめてくる蓮。
｢…な、なに言ってんの！？
いきなり、何、ふざけて、｣
ﾁｭｯ
目｢…だからふざけてないって。
真面目に言ってる。
で、我慢出来なかった。｣
と、顔真っ赤にして言う蓮。
なんなのよ、それ。
私の方が恥ずかしいし。
｢…恥ずかしいってば。
あ！ここ、外だし！！｣
そうだった！！
公園だし！！
目｢…だから誰も見てないって。｣
｢いや、誰が見てるか
分かんないって！｣
うん、実際、昨日
さっくん先輩に
阿部ちゃん先輩と帰ってたとこ
見られてたわけだし。
目｢…じゃあ、俺の家来る？｣
｢…え？なんで？｣
蓮の家？
目｢…お前とそういうこと
したいから、俺が。｣
｢………え？｣
でも、真面目な顔してるし、
え、でも、うん。
そういうこと？
目｢…分かってなさそうだし。
まぁ、今度でいいか。
お前のこと大事にしたいしね。｣
｢…うん？あ、ありがとう。｣
目｢…どういたしまして。
じゃあ、まぁ、帰るか。｣
｢…うん！｣
と言って立ち上がった私達。
目｢…はい、手出して。｣
｢…うん？はい！｣
と、手の甲を向けた私。
なんだろう？急に。
目｢……なんでそっち向きなんだよ。
逆だろ、普通。｣
｢…へ？｣
目｢…世話が焼けるお姫様だこと。｣
｢…な、何それ、…ってうわっ！｣
と、蓮に強制的に
手を逆にされ、
手を繋がれた。
こ、これって……
｢…あ、恋人繋ぎか。｣
……し、しまった！！
また、口に出してしまった！！
目｢…分かるなら早く
しろっつーの。鈍いやつ。
｢…う、うるさいな！
そんなの言ってくんないと
分かんないんじゃん！｣
目｢…言わなくても分かるだろ。｣
｢そんなの私は
蓮みたいにエスパー
じゃないから分からないし！｣
いつもなんでも自分は
分かりますって顔して！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 507人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さつき
| 作成日時：2021年4月25日 19時
