2度の運命(黒)2 (ページ25)

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目｢…なんか偶然昨日、
2人のこと見かけたんだってさ、昨日。
で、そんな足見せたり
するのは彼氏にしかしないん
じゃないかって言われたんだよ。｣

｢…そ、そうだったんだ。
え？別に普通じゃない？｣

うん、別にさ。
足ぐらいね。

目｢…でも、お前、
俺には見せるの
大分、渋ったくせに
阿部ちゃんには
すぐ見せたんだろ。｣

｢…そ、それはさ、｣

好きな人に見せるのは
恥ずかしいじゃん！！！

目｢…それになんだよ。｣

｢…そ、その好きな人に
見せるのは恥ずかしい
というかさ…｣

私は急に恥ずかしくなって
下を向いて言った。

…私のこと
分かってるって言ってたけど
全然分かってないじゃん。

目｢…だからって
他の男の人には
すぐ見せるとか
俺が嫌だから今度からやめろ。｣

｢…え？そうなの？｣

足ぐらい、別にさ…

目｢返事は？｣

｢…わ、分かった。｣

目｢…よし。｣

と、満足そうな蓮。

…そんな嬉しそうな顔されてもさ。

目｢…で、その佐久間くんに
お前と阿部ちゃんのこと
聞いた時、なんか
佐久間くんちょっと
おかしかった気がするんだけど、
お前何か佐久間くんに俺の事
言ったか聞いたかしてないよな？｣

な、なんでこの人
そんなするどいの！？？？

さっくん先輩に
口止めしたのにー！！！！

｢…う、うん。
別に何もないけど。｣

目｢…嘘つけ。
こないだのお礼ってだけで
お昼削って行かないだろ、普通。｣

エ、エスパーか！！
この男は！！

｢…い、いやさ！
ちゃんと直接お礼言って
なかったからは！｣

目｢…俺の目見て言える？｣

と、私の目をじっと
見てくる蓮。

こ、この男なんなの！？？

｢…だ、だから！！
別に蓮の幼馴染さんのこと
とか、聞いてない…｣

し、しまった！！！

あまりにも蓮の目が怖すぎて
つい言ってしまった！
さ、最悪なんだけど！！

目｢…は？俺の幼馴染？｣

｢…う、うん。
そのさ、こないださっくん先輩と
出掛けた時に私も
蓮のこと見かけて、
隣にいる女の子のこと
聞いたら蓮の幼馴染だって
さっくん先輩が教えてくれてさ、｣

目｢…そんなの知って
どうすんだよ。｣

｢…だ、だってさ、
なんか幼馴染さん
蓮と一緒にいて楽しそう
だったから、蓮のこと
好きなのかなって、
で、さっくん先輩から
家族ぐるみの付き合いみたいって
今日聞いて尚更そうなのかなって、｣

…そう、私はモヤモヤしたんだよ。