2度の運命(黒)2 (ページ23)

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真希｢うん、ごめんね。
私達だけ楽しんじゃって。
お疲れ様。｣

阿｢お疲れ様、目黒！
大分、急いで来たみたいだな！
大変だったろ、
2日続けてさ！｣

目｢…あ、お疲れ様です。
いや、全然なんですけど、｣

と、まだ呼吸が整って無い様子の蓮。

…だ、大丈夫かな？
やっぱ今日は
一緒に帰るのやめた方が
いいのかも…

疲れてそうだし、
早く蓮は1人で帰った方が…

阿｢……あ、目黒どうする？
俺、ちょうど今、Aを
送って行こうか話してたんだけど
目黒お疲れみたいだし、
俺がAのこと
送って行っても、｣

｢…あ、いやいや、
それなら私、1人で、帰る、｣

うん、さっきも大体
阿部ちゃん先輩が
送って行くという提案
断ろうとしてたんだし、
今日は残念だけど
私、1人で……

目｢俺、こいつと今日は
一緒に帰るって
約束したんで、
で、それだと俺が
打ち上げ終わってるかもなのに
急いで来た意味ないんで
俺がこいつ連れて帰ります。
打ち上げ参加出来ず
すみません。
…じゃあ、俺、こいつと帰ります。
お疲れ様でした。
おい、帰るぞ。｣

｢…え？あ、蓮！
み、皆さんお疲れ様でした！｣

｢｢お疲れ様ー｣｣

と、蓮は強制的に
私の手を引っ張って歩いている。

…そうか、蓮、約束したから
わざわざ来てくれたのか。

私がそう思っていると、

目｢…なんで、お前、
約束したのに阿部ちゃんと
帰ろうとしてんだよ。｣

｢…え！？いや断ろうと
してたよ！
で、蓮をもう少し待って
来れなそうだったら
1人で帰ろうかなって！｣

目｢…そっちの方が
問題だから。
…だから言ってんだろ。
歓迎会の時から
女だから危ないって。｣

…歓迎会の時って。
一応女って言ってたくせに。

……でも、阿部ちゃんが
すごく心配してたって
言ってたな。

｢…うん。ごめん。
で、急いで来てくれたし、
昨日も食事会遅くなったって
聞いたけど蓮、疲れてないの？｣

…うん。蓮の
体調が心配なんだよね。

目｢…大丈夫。
お前の顔見たら
疲れ、吹っ飛んだし。
で、約束しただろ？
今日は一緒に帰るって。｣

｢…ふ、吹っ飛んだって
大げさな！
うん、そうだけどさ。｣

目｢…大げさなんかじゃない。
俺、真面目だから。
で、なんでお前が約束
破ろうとしてんだよ、ばか。｣

と、蓮がいきなり立ち止まって
こちらを見て真面目な顔を
して言った。