2度の運命(黒)2 (ページ19)

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…うちの部しかまだ私と蓮が
付き合ってること
知らないから蓮のことは
目黒って呼んだ方がいいよね。

佐｢全然いいって！
あ、目黒の幼馴染の
女の子のこと？｣

｢は、はい。
なんか他に知ってること
ありますか？｣

ご、ごめんね！蓮！！
こんなこそこそ
嗅ぎ回る真似して！

佐｢…そうだなー。
でも、家族ぐるみで
仲良いとは聞いたこと
あるよ！
なんかいつかもキャンプしたとか
言ってたような気がするし！｣

…家族ぐるみで
キャンプ。

も、もうそれは蓮が
例え、わ、私のこと
好きでも幼馴染さんは
蓮のこと好きじゃないと
出来ないような気がするぞ！
…うん、こないだも
心無しか幼馴染さん、
蓮のこと見て嬉しそうだったような…

｢…そ、そうですか。｣

佐｢うん？それがどうかした？｣

｢…あ、いえ！
ただこないだちょっと
聞いて気になっただけなので！
ありがとうございました！
…そ、そして私がこのこと
聞いたってことは
目黒には内密でお願いします！｣

そうそう、
なんでお前そんなこと
佐久間くんに聞いたの？
とか言われそうだし！

佐｢うん！
それはいいけどさ！
…あ！そういえば俺も
聞きたいことが、｣

｢さっくん先輩
お邪魔してほんと
すみませんでした！
ほんとありがとうございます！
では私はこれで！
お疲れ様です！｣

と、私はさっくん先輩が
何か言いかけたのに
気づかず急いで立ち去った。

佐｢…あ、Aちゃん！
うん、お疲れ様。
…俺も聞きたいこと
あったけどまぁいっか！｣

…うーん。
さっくん先輩の優しさで
聞くことは出来たけど
な、なんかモヤモヤする！！

うん、でも後は、
今日の打ち上げの帰りに
王子様のこと聞くだけだ。

と、私は1つずつ
今日のミッションをこなし
気合いを入れていた。