2度の運命(黒)2 (ページ16)

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阿｢えー？
なんか怪しいな♪
…というか、今日、
2人、医務室に行ってから
長かったけど何してたの？｣

ｷﾞｸｯ

な、何故分かる！！
真希も同じようなこと
言ってたし！！

｢…べ、別に怪しくないですし、
な、長くもなかったですし、
ただ、蓮が下の名前で
呼んでとか抱きしめられて
しばらくそのままでとか……｣

……あ！！！しまった！！！

阿｢…へぇー♪
そんなことがね！｣

｢…ち、違う違う！！
そんなことばっかり
してたわけではなくて！｣

阿｢全然違うくないじゃん♪
…まぁ、俺も嘘の
資料探し頼んだかいあったね。｣

や、やっばり嘘だったんかい！！

｢ほ、ほんと違いますから！！
…で、嘘だったんですか！？｣

阿｢うん。あんなん
嘘に決まってるじゃん。
馬鹿だな、Aは♪
…あ！でもごめんね！
足大丈夫？｣

と、再びブラック阿部ちゃん先輩が
出たところで
私も忘れかけていた足のことを
気にかけてくれた阿部ちゃん先輩。

そういや、さっき走ったな、私。
まぁ、だから大丈夫だろうと思った。

一応、この後阿部ちゃん先輩が
足、見してというので
自分の足を見して、
大丈夫そうだね。
と安心してもらい、
さっきの続きで
また医務室で何してたんだと
いじられながら帰路に着いたのだった。

今日は色々あったけど
蓮にずっと好きだったって言ってもらえて
蓮には好きって言えて
…蓮が言う通り
時間はかかったけど。
付き合うことが出来て良かったな。

……でも、一緒に帰ることが
出来なくてへそ曲げちゃって
怒って去ったし、
多分足のことも心配して
心配そうな顔してくれたんだろうし、
明日、謝んなきゃな。蓮に。

…そして、王子様のことを聞く。
うん、阿部ちゃん先輩の
言った通り
思い出が色褪せることは
無いわけだしね。

そうそう。

…ん？そういえば、

……あ！！！
さっくん先輩と出掛けた時に見た
あの仲良い幼馴染さんのことも
聞くの忘れてた！！

ど、どうしよう。

これ以上問題が増えると
パニックだ！！

れ、蓮に2つも聞くのはなー……

あ、明日、情報元の
さっくん先輩に
聞いてみよう！
こないだのお礼もあるしね！

よし！！
明日に向けてのプランは固まった！！

どうか、順調に行きますように！！

そう、神様に願う私であった。