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目｢…脅しでも
なんでもいいから
だから何って。｣
｢…い、いやただ単にさ、
私が昨日のこと
蓮にお礼まだ言えてなかったから
2人っきりになるから
言えるでしょ？
って言われて恥ずかしかった
というかさ、｣
うん、やっぱ恥ずかしい…
目｢…はぁ！？そんなことで
阿部ちゃんの前で
顔赤くしてたわけ？｣
｢…そ、そんなことって！
私にとってはすごく
昨日蓮が来てくれて
助かったから重要なことだったのに…｣
酷いよ、そんなことって
言うなんてさ…
目｢……ごめん。
それは嬉しいけど。
他の男の前でそんな
赤い顔するの
見たくなかったんだよ、俺は。｣
｢…え？｣
目｢…だから、
今度から俺の前でだけ見せて。｣
｢…あ、う、うん。分かった。｣
目｢…良かった。
まぁ、そろそろ戻るか。
皆に、心配してそうだし。｣
｢…あ、うん！
そうだね！｣
と言って帰ろうとしたんだけど、
｢…いやだ！！
絶対、私、歩いて行くから！！｣
目｢なんでだよ！！
いいだろ、また
お姫様抱っこで行っても！｣
｢もう、私耐えられないんだって！
皆の目線が！
で、今度は同じ部の人達にも
見られるってことでしょ！？｣
そうだよ！！
皆、絶対ニヤニヤするじゃん！
目｢さっき、阿部ちゃんには
見られたし良くない？｣
｢良くないから、ばか！
考えてよ、私の気持ち！！｣
なんで、この人
分かんないんだよ！
目｢…分かったよ、
じゃあ、おんぶね。｣
｢…そうじゃなくて！…きゃあ！｣
と、強制的に
背中に乗せられる私。
｢ちょ、ちょっと！！
こういう意味じゃないんだって！｣
と、蓮の背中をポカポカ叩く私。
目｢…全然痛くないし、
で、また落とすからな。
あんまり暴れると。｣
｢…な、何それ！？｣
目｢…お前こそ、
俺の気持ち
ほんとに分かってんの？｣
｢…え？｣
目｢…彼女が自分のせいで
足痛めてんのに
そのまま歩かせるわけないだろ。｣
｢…だ、だからさ、
蓮のせいじゃないって、｣
目｢…それでも俺が
嫌なの。
だから、また黙っておんぶ
されててくんない？
お願いだからさ。｣
…もう、また何にも言えないし。
｢…うん。分かった。｣
目｢…やっと、黙った。｣
私は大人しく
蓮の背中に身を預けることにした。
目｢…あんまり俺の背中に
くっつけると
胸当たるからそれはやめて。｣
っ！！！
な、何言ってんの！？
この人！！
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作者名：さつき
| 作成日時：2021年4月25日 19時
